廃棄物学会論文誌
Online ISSN : 1883-163X
Print ISSN : 1883-1648
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3 巻, 2 号
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論文
  • 吉田 英樹, 田中 信寿, 穂積 準
    1992 年3 巻2 号 p. 17-25
    発行日: 1992/04/30
    公開日: 2010/12/08
    ジャーナル フリー
    廃棄物埋立地内では, 微生物反応などにより熱が発生し, 埋立地内温度が上昇する現象が実測や理論により確認されている。埋立地内温度の変化により, 微生物反応の動態を把握することも可能である。また, 埋立地内温度は埋立地内の諸現象に対して大きな影響を及ぼす因子として重要である。
    本研究は, 埋立地内の温度分布特性を評価する際に必要な熱特性の1つである有効熱伝導率に注目した。廃棄物充填層の有効熱伝導率を測定するための実験装置を製作し, 焼却灰, 破砕不燃ごみ, 人工こみの廃棄物充填層の有効熱伝導率を測定した。その結果, 廃棄物充填層の有効熱伝導率は廃棄物の種類充填層の見かけ密度, 含水率により大きく変化した (0.04~1.1J/ (m・s・℃) ) 。また, 有効熱伝導率の推定法として, 直列モデルと並列モデルの各推定値の幾何平均を用いて推定する方法が有効であることが分かった (推定誤差±50%) 。
  • 平岡 正勝, 武田 信生, 酒井 伸一, 金田 晃, 大賀 貞彦, 瀬川 道信, 手島 肇, 西垣 正秀, 早田 芳浩
    1992 年3 巻2 号 p. 26-35
    発行日: 1992/04/30
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    ごみ焼却炉内でのガス混合の促進が, 完全燃焼を目指した燃焼改善にとっていかに重要であるかを, 実際の既設ごみ焼却炉の改造によって実証できた。 (1) 炉形状の変更および二次空気供給方法の変更を中心とした燃焼改善策を実施した結果, 一酸化炭素およびダイオキシン類の発生を大幅に抑制することができた。さらに, 燃焼の安定化対策として, (2) 自動燃焼制御を導入するとともに, 急冷反応塔を新設することによって電気集じん機通過ガス温度の低減化をはかった。その結果, この2つの改善によりダイオキシン類の発生量を改造前の約10分の1にまで低減することができた。
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