家庭系ごみを原料とする4つのごみ燃料 (RDF) 生産施設, および事業系ごみを原料とする1施設について, エネルギー, コスト, 環境影響を評価した。また, 限られた測定データから組成ごとの物質収支を推定する方法を示した。
間接投入エネルギーは建設, 補修・整備, 直接投入エネルギーは電力, 重油の占める割合が大きいことがわかった。エネルギー収率は3施設については正であり, エネルギー的に有効なシステムであるといえる。他の2施設については乾燥効率の向上, 運転の正常化が課題である。
RDFtonあたりの生産コストは3~12万円である。生産熱量Mcalあたりにすると生産コスト8~30円であるのに対し, 販売価格は0.5~2.4円にすぎない。
RDF中の重金属含有量は, 原料ごみの分別, RDF生産施設における燃料化不適物の除去によって可燃ごみ中の含有量より低いレベルにある。燃焼灰の溶出試験の結果, Cd, Pbともに検出限界以下であった。
抄録全体を表示