Neurologia medico-chirurgica
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39 巻, 11 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 宮沢 伸彦, Hideaki NUKUI, Shigeru MITSUKA, Tsutomu HOSAKA, Toshiyuki KAKIZ ...
    1999 年39 巻11 号 p. 727-734
    発行日: 1999年
    公開日: 2006/03/27
    ジャーナル フリー
    著者らが経験した68例のParaclinoidal aneurysmsの手術成績をretrospectiveに検討し、特にClinical grade別に手術成績を提示し、更に最適な手術方法について報告した。37例はSAHで発症、17例はincidentalに発見10例は他部位動脈瘤に合併した例、4例はmass effectで神経症状を呈した例であった。SAH例47例のうち38例、non-SAH例21例のうち17例が転帰良好例であった。転帰不良例の原因はSAH例でprimary brain damage,血管れん縮であり、non-SAH例ではgiant ANか脳底動脈瘤に合併した例であった。Giant or Large ANではmultiple clip,前床突起切除、頚部内頚動脈確保が必要であり、また、ちまめ状の動脈瘤に対してはcoatingが有効なことがあった。その他の動脈瘤は特別な操作なくclipping可能であった。
  • Weiguo ZHAO, Hiroshi UJIIE, Yoshinori TAMANO, Keiko AKIMOTO, Tomokatsu ...
    1999 年39 巻11 号 p. 735-743
    発行日: 1999年
    公開日: 2006/03/27
    ジャーナル フリー
    The pathogenesis of sudden death during subarachnoid hemorrhage (SAH) still remains to be elucidated. A new rat common carotid artery-prechiasmal extracorporeal shunt model was designed to study the effect of different severities of SAH on intracranial pressure (ICP), regional cerebral blood flow (rCBF), and mortality. Different severities of SAH were induced by controlling the bleeding period (from 30 to 90 sec) and number of bleedings (one or three times). SAH caused a dramatic increase in ICP and immediate depression of rCBF, which recovered slowly to a certain extent. ICP increased sharply within the first 30 seconds and reached a plateau concomitant with nearly zero rCBF, which suggested the occurrence of cerebral circulation arrest. Bleeding of more than 60 seconds and increased ICP over 80 mmHg were directly correlated with the mortality. Respiratory arrest was the first sign of death, immediately followed by cardiac depression resulting in sudden death. This model combines arterial bleeding with systemic blood pressure and controlled bleeding time to simulate the acute period of SAH.
  • 落合 秀信, Yuzo YAMAKAWA, Tsuyoshi FUKUSHIMA, Hiroki YAMADA
    1999 年39 巻11 号 p. 744-747
    発行日: 1999年
    公開日: 2006/03/27
    ジャーナル フリー
    5ヶ月間側頭筋内に残存した木片異物の神経放射線学的所見について報告した。木片異物は時間と共にCTでのdensityが変化することは知られているが、長期間体内に残存した場合のMRI所見についてはこれまで報告が見られなかった。今回の我々の症例では、木片異物はCTで高吸収域として描出され、MRIではTl、T2強調像共に低信号として描出された。長期間体内に残存した木片異物を疑う上で診断の一助となりうると思われ、MRI信号強度の変化について考察を加えた。
  • 鈴木 泰篤, Norihiko KUNII, Kiyoshi MATSUMOTO
    1999 年39 巻11 号 p. 748-751
    発行日: 1999年
    公開日: 2006/03/27
    ジャーナル フリー
    胎生期遺残動脈2例の検索に,3D-CTAを用いた.症例1は脳血管撮影で内頸動脈のprecavemous portionから分岐し前下小脳動脈動脈領域へ分布する動脈が認められ,椎骨動脈との交通は認められなかったため、原始三叉動脈の異型と診断した.3D-CTAで鞍背側方を貫通し後頭蓋窩に入る血管が確認された.症例2は原始三叉動脈の症例で、3D-CTAにより頸動脈管内の内頸動脈から分岐し鞍背外側部と錐体の移行部を貫通していることが確認された.頭蓋底とこれらの血管を同一画面に描出することにより両者の解剖学的位置関係の把握や正確な頭蓋底貫通部の診断に有用と考えられた.
  • 水島 秀勝, Kazuo HANAKAWA, Nobusuke KOBAYASHI, Yoshiharu SAWABE, Hajime FU ...
    1999 年39 巻11 号 p. 752-755
    発行日: 1999年
    公開日: 2006/03/27
    ジャーナル フリー
    溺水後に発生したと思われる持発性急性硬膜下血腫の一症例を報告した。患者は46才男性。当地で水泳中弱れライフガードに救助され当院に搬送された。意識レベルはGCS6点。頭部には外傷痕なくまた出血業因も認めなかった。心肺蘇生を行ったのちCTを施行したが異常を認めなかった。翌日意識はほぼ清明となったがCTでは右頭頂後頭葉に硬膜下出血を屈め、7病日目に精査目的にて手術を施行した。手術所見では、血膜直下に小さなくも膜嚢胞を囲め、嚢胞をブリッジする形で大型の静脈が存在し、同静脈が本症例の出血源と考えた。文献的にも濁水後の同様な出血を呈した報告はなく併せてその出血機序についても考察を加えた。
  • 山上 岩男, Hiromichi OISHI, Yasuo IWADATE, Akira YAMAURA
    1999 年39 巻11 号 p. 756-751
    発行日: 1999年
    公開日: 2006/03/27
    ジャーナル フリー
    Neurofibromatosis type 2(NF2)との鑑別が困難であった両側内耳道内孤立性転移性腫瘍の1例を報告する。症例は56歳男性、急性に進行する両側性の耳鳴と難聴で発症、肺癌のため右上葉切除の既往があったが、頭部MRIではleptomeningeal metastasisはなく、両側内耳道内腫瘍を認めた。NF2を疑い両側の腫瘍を摘出、病理診断は腺癌であった。急激に進行する聴神経症状は悪性疾患を示唆するが、神経放射線学的に内耳道内孤立性転移性腫瘍を良性腫瘍と鑑別することは難しい。NF2のまれな鑑別診断として孤立性の両側内耳道内転移性腫瘍を考慮する必要がある。
  • 継 仁, Takeo FUKUSHIMA, Yoshiaki TAKENO
    1999 年39 巻11 号 p. 762-765
    発行日: 1999年
    公開日: 2006/03/27
    ジャーナル フリー
    Calcifying pseudotumor of the neural axisは、従来brain stoneあるいはcerehral calcnliとして知られてきた。痙攣発作で発症した22歳女性の症例を報告する。神経学的には異常はなかった。頭部X線検査で球形の石灰化病変が右頭頂部に見られた。頭部CT検査では病変部は脳内にあり、骨内板とは接してなかった。術中所見でも脳内に埋没する境界明瞭な腫瘍を確認した。病理組織では石灰化組織とそれを取り囲むepithelioid cellが見られた。免疫組織化学的検討ではepithelioid cellはVim陽性、GFAP、EMA、actin陰性であった。術後8年を経過するが、患者は痙攣もなく元気である。鑑別疾患を含め文献的考察を加えて報告した。
  • 宮森 正郎, Takashi OKABE, Takeshi HASEGAWA, Kenji TAKINAMI, Tetsuya MATSUM ...
    1999 年39 巻11 号 p. 766-768
    発行日: 1999年
    公開日: 2006/03/27
    ジャーナル フリー
    Dandy-Walker症候群に対する治療法は、議論のある所であり、、早期治療の重要性が指摘されている。水頭症の合併していないDandy-Walker症候群で、生後約1ケ月目に嚢胞腹腔短絡術を行い、嚢胞の縮小と共に、小脳半球の著明な発育と静脈洞交会の下降を認めた。小脳虫部の発育は認めなかった。従って、第4脳室出口周辺の通過障害による後頭蓋窩の嚢胞形成と小脳虫部下部形成不全がDandy-Walker症候群の病態の本質と考えられる。また、Dandy-Walker症候群に対する治療は、中脳水道開存例では、水頭症の有無を問わず、嚢胞腹腔短絡術が第一選択である。
  • 森実 飛鳥, Junya HANAKITA, Hideyuki SUWA, Noboru OHSHITA, Kazuo GOTOH, Tok ...
    1999 年39 巻11 号 p. 769-772
    発行日: 1999年
    公開日: 2006/03/27
    ジャーナル フリー
    硬膜管背側に脱出した胸椎椎間板ヘルニアの一例を経験した。硬膜管背側にまで脱出した椎間板ヘルニアは比較的希なものであり、腰椎では多数報告されているが、胸椎の例となるとごくわずかな報告しかない。症例は53歳男性。主訴は腰痛、両下肢の脱力。明かな外傷の既往はない。MRIではTh10-11硬膜管の右側から背側に回り込むようにTh10椎間板から連続するmassを認めた。Gdにてmassの周囲がわずかにenhanceされた。CTでは異常な石灰化は見られなかった。後方からの椎弓切除によるヘルニア切除術を行い、満足な結果が得られた。病理診断も椎間板ヘルニアであった。診断にはMRIの所見が有効であった。
  • 宝金 清博, Shunichi FUKUHARA, Benedict M. SELLADURAI, Adnan ABD RAHMAN Zur ...
    1999 年39 巻11 号 p. 773-778
    発行日: 1999年
    公開日: 2006/03/27
    ジャーナル フリー
    デジタル国際電話同義を用いた画像転送、遠隔会議システムを日本とマレーシア間に構築した。このシステムは、通常の個人用コンピューターとイメージスキャナー、ターミナルアダプターから構成されている。転送された画像は、診断と討論に寄与する高い質を有していた。ただ,単純写真のようなデータ量が多いものでは、質の低下が見られた。画像の一枚の転送には約20秒を要し、これにかかる費用は、郵送とほぼ同等であった。このシステムの最も大きな特徴は、その高い画質と経済的効率性、そして、プライバシーの保護性の高さである。このシステムにより、先進国と円売途上国の脳神経外科医の不均等分布の問題の一つの序次の方向性が明らかとなった。
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