芝草研究
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11 巻, 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 北村 文雄
    1982 年 11 巻 1 号 p. 8
    発行日: 1982/05/15
    公開日: 2010/06/08
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  • 辻井 達一
    1982 年 11 巻 1 号 p. 21-24
    発行日: 1982/05/15
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 真木 芳助
    1982 年 11 巻 1 号 p. 25-32
    発行日: 1982/05/15
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 林 満
    1982 年 11 巻 1 号 p. 33-39
    発行日: 1982/05/15
    公開日: 2010/06/08
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  • (1) ゴルフ場のグリーン管理について
    上村 正裕
    1982 年 11 巻 1 号 p. 41-45
    発行日: 1982/05/15
    公開日: 2010/06/08
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  • (2) 雪腐病対策について
    福屋 正裕, 太田 竹男
    1982 年 11 巻 1 号 p. 47-60
    発行日: 1982/05/15
    公開日: 2010/06/08
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  • ―小豆島カントリークラブに発生したフェアリーリング―
    石破 知加子, 森口 幸治, 谷 利一, 近藤 芳史
    1982 年 11 巻 1 号 p. 61-66
    発行日: 1982/05/15
    公開日: 2010/12/09
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    芝地に発生するフェアリーリング (Fairy ring, 病原菌Lepista sordada Singer) の防除試験をTPN剤 (ダコニール) ならびに浸透活性剤 (オスマック) を用いて小豆島カントリークラブ・パッティンググリーンで行なった。
    1) ダコニール単用 (250倍) , ダコニールおよびオスマック混用 (最終濃度, ダコニール250倍, オスマック250倍) で1980年5月19日より3週間間隔で3回処理し, 病斑帯ならびに病原菌の消長を調査したところ, いずれの区も処理直後に病斑帯および病原菌の消失が認められた。しかし, 処理終了1ケ月後の調査では, ダコニール単用区で病原菌が再度出現した。
    2) 処理後約1年目の調査ではダコニールとオスマックの混用区では病斑帯は出現せず, 病原菌の生存も全く認められず, 完全に治癒されたものと判断された。
    一方, ダコニール単用区では病斑帯が出現し, 病原菌が検出された。
    以上よりフェアリーリングの防除には, 土壌中のルートマットならびに病原菌菌そうへの浸透力をもった浸透活性剤オスマックの利用が有効であると考えられる。
  • 小林 堅志
    1982 年 11 巻 1 号 p. 67-76
    発行日: 1982/05/15
    公開日: 2010/06/08
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    1.この報告は, 昭和53年5月から昭和56年7月までの間に, 全国のゴルフコースで発生した芝草病害のうち, 病害の診断が出来なかったものについて, 依頼されて調査したものである。
    2.病害の調査件数を年次別に見ると, 昭和53年21件, 昭和54年24件, 昭和55年13件, 昭和56年12件であった。
    3.これを気候的に見ると, 昭和54年の夏は旱魃, 昭和55年は冷夏であり, 旱魃の年では診断のしにくい病害の種類, 件数は多く, 冷夏の年ではそれが少なかった。
    4.病害別に見ると, 発生件数は, 葉枯病, しずみ症, ラージパッチ, ブラウンパッチ, 赤焼病, フェアリーリング, 春はげ症の順に多かった。その他, 他のの被害を病害と間違えたもの, 新しい病害と見られるものもあった。
    5.これらの病害は主因である病原菌が単独で分離される場合はほとんどなく, 数種の病原菌が同時に分離されていた。中でも, Heminthosporium (Curvularia) はほとんどの病害で, また, Fusarium, Pythium, Rhizoctoniaなども比較的よく分離されていた。一方, 症状から見てその病害と見られるものでも, 主因の病原菌が検出されなかったものもあった。
    6.病原菌から見て, 葉枯病, しずみ症, ラージパッチなどの病害は診断が難しかった。そのうち, コウライシバの葉枯病はラージパッチ, 犬の足跡 (Foot rot) などと類似した症状を示したが, とくに, ラージパッチ症状のものについては, 最近問題になっているラージパッチではないかと懸念して依頼されたが, ラージパッチとは異っていた。尚, 病原菌はHelminthosporium (Curvularia) の他にRhizoctoniaが分離されたが, ラージパッチとは異った菌型であった。また, 犬の足跡症状のものではPythium菌が比較的よく分離された。一方, ブラウンパッチ, 赤焼病など比較的診断が容易な病害でも, 主因の病原菌と同時に他の病原菌が検出されたり, 主因の病原菌が検出されなかったりする場合があった。また, 赤焼病は春にも発生が見られた。
    7.新病害と考えられるものとして, ベントグラスでは, 晩秋から春先にかけて黄褐色のパッチを形成する, Rhizoctoniaによる病害, また, コウラィシバでは, 夏場のベントグラスの赤焼病と類似した症状を呈する, Pythiumによる病害が見られた。
  • オオサカスジコガネの生活史・生態および経過習性
    高橋 和弘, 吉田 正義
    1982 年 11 巻 1 号 p. 77-85
    発行日: 1982/05/15
    公開日: 2010/06/08
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    芝草の重要害虫であるオオサカスジコガネの防除に関する知見を得る目的でその生活史, 生態および経過習性について調査した。
    (1) 成虫が地上へ出現する期間は6月上旬~8月中旬で, その最盛期は6月中旬であった。成虫は夜行性で, 日没とともに地上に出現し群飛した後交尾した。群飛は19時~21時の間に行われ, 飛翔個体の大部分は雄であった。
    (2) 成虫の地上への出現は, 雌雄とも羽化後1週間前後の潜伏期を経た後, 雄では3~10日間ほぼ連続して毎日出現し, 雌では1回のみ出現する個体が多かった。
    (3) 成虫の寿命および産卵に対して芝草の摂食の有無は影響をおよぼさないものと推察される。成虫の寿命は雄では16.3日, 雌では17.1日, 産卵数は45.2個であった。
    (4) 成虫の産卵は6月下旬から行われた。卵期間は室温で16.0日, ふ化率は97.7%でせい一であった。
    (5) 卵は長径が1.76mm, 短径が1.29mmのだ円体で, 吸水成長を行い, ふ化値前には原重量の3.48倍に達した。
    (6) ふ化直後の幼虫は7月上旬から出現し, 芝草の根を食害して成長する。2齢虫は7月中旬から, 3齢虫は8月中旬からみられ, 幼虫態で越冬する。
    (7) 幼虫の頭幅の頻度分布は明らかに3つの山が認められ, 幼虫は3齢を経るものと思われる。1齢および2齢の期間はともに20~25日前後であった。
    (8) この幼虫の密度の高い場所は土壌含水量の高い地帯であった。
    (9) 蛹は5月下旬からみられ, 蛹期間は25℃で12.1日, 羽化率は95%であった。
    (10) 芝草地で, この虫による被害が目立つのは, 8月中旬以降で, この虫を捕食するためカラスが芝草を掘り返す二次的被害がみられた。
    (11) この虫の防除方針としては, チビサクラコガネと同様に, 成虫が地上に出現する6月中・下旬に残効性の長い農薬を散布することが望ましい。
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