中部日本整形外科災害外科学会雑誌
Online ISSN : 1349-0885
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52 巻, 5 号
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原著
  • 善家 雄吉, 森谷 史朗, 前原 孝, 布施 好史, 横山 良樹, 高田 敏也
    2009 年 52 巻 5 号 p. 1061-1066
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル 認証あり
    【目的】橈骨遠位骨折に合併した尺骨茎状突起base骨折に対する治療成績を内固定術の有無に分けて明らかにすること. 【対象および方法】対象は36症例で内固定あり群が16例, 内固定なし群が20例であった. あり群・なし群の順で, 平均年齢62.1・64.2歳, 平均経過観察期間10.4・11.5ヵ月であった. 両群とも術後数日間の厚めの包帯固定のみで疼痛に応じ自動運動を許可した. 評価項目は術後の経時的な可動域, 握力, DASHスコア, 手関節尺側部痛の有無とした. 最終評価時の総合臨床成績は日手会の評価基準を用いた. 【結果】臨床成績は, excellent: 14・17例, good 2・3例であり両群間に有意差はなかった. また, その他評価項目いずれも最終評価時に両群間の有意差はなかった. しかし可動域は術後早期で, なし群の成績が有意に良好であり, 握力はすべての経過観察期間を通じ, なし群の成績が有意に良好であった. 尺骨茎状突起骨折の骨癒合率は, あり群81.3%(13/16例), なし群35.0%(7/20例)であった. 【まとめ】総合臨床成績は両群とも良好で有意差はなかった.
  • ―Clavicle hook plateにFiber wireによる固定を併用した手術法の検討―
    廣瀬 純成, 河野 正明, 清松 悠, 沖 貞明
    2009 年 52 巻 5 号 p. 1067-1069
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル 認証あり
    【目的】肩鎖関節脱臼および鎖骨遠位端骨折に対し, 早期の可動域訓練を行うためClavicle hook plateとFiber wire固定を併用した術式を施してきたので, 術後成績につき検討する. 【対象】2005年5月から本術式を施した肩鎖関節脱臼11例鎖骨遠位端骨折4例の15例を対象とした. 【術式および後療法】Clavicle hook plate最近位のscrew holeを5号Fiber wire 2本で締結し, 術後早期に積極的な可動域訓練を開始する. 【結果】最終平均肩関節可動域は屈曲163°, 外転164°で全例が受傷前の生活に復していた. 【考察】本プレートは合併症予防のため可動域訓練を遅らせる必要があるとされているが, Fiber wire固定の併用により引き抜き強度が増し, 早期からの可動域訓練が可能になったものと考えた. 速やかな後療法により社会復帰も早く, 非常に有用な方法であると考えられた.
症例報告
  • 守屋 円, 児島 新, 飯田 寛和
    2009 年 52 巻 5 号 p. 1071-1074
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル 認証あり
    寛解傾向があり圧痕浮腫を伴う血清反応陰性対称性滑膜炎症候群Remitting seronegative symmetrical synovitis with pitting edema(RS3PE)は, 1)きわめて突然の発症, 2)両側性対称性の滑膜炎であり, 著明な圧痕浮腫を伴う手首, 手根骨, 屈筋腱鞘に好発する対称性の滑膜炎(グローブ様の手), 3)男性で60歳以上に優位に発症, 4)リウマチ因子が一貫して陰性, の特徴を有する. 今回私たちは上記のRS3PEの診断基準をほぼ満たす症例に遭遇した. 本症例は高度の屈筋滑膜腱鞘炎のためソーセージ様外観の指を呈した. 外科的治療法として腱鞘滑膜切除術, 腱剥離術を施行した. 腱鞘滑膜炎についての肉眼的, 所見は特徴があった. 腱鞘周囲の軟部組織の浮腫が高度であることなど典型的リウマチの所見とは明らかに異なっていた. 術後, 屈筋腱鞘へのステロイド注入と作業療法との併用により徐々に可動限が改善され患者の満足できる結果が得られた.
第112回中部日本整形外科災害外科学会
ポスターセッション2 小児
ポスターセッション3 頚椎1
ポスターセッション4 頚椎2
ポスターセッション5 頚椎3
ポスターセッション6 胸腰椎
ポスターセッション7 腰椎1
ポスターセッション8 腰椎2
ポスターセッション9 腰椎3
ポスターセッション10 脊椎一般
ポスターセッション11 肩1
ポスターセッション12 肩2
ポスターセッション13 手1
ポスターセッション14 手2
ポスターセッション15 橈骨遠位端骨折
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