目的:シングル介護を主題とした研究のナラティブレビューを行い,シングル介護の実態と求められる支援を明らかにし,医療・看護の視点から検討する.
方法:医学中央雑誌,CiNii Article等からシングル介護の文献15件を抽出しシングル介護の実態と求められる支援を記述した.
結果:シングル介護は被介護者との関係性を基盤に代わりのいない状況で自分の生活と折合いをつけながら行われていた.就労と介護の両立は難しく経済的課題や健康課題につながっていた.求められる支援には《ワーク・ライフ・バランスの改善》《包括的な支援体制づくり》《労働環境の改善》《医療・看護職による支援》等9カテゴリがあった.
結論:シングル介護では就労と介護の両立は重要であり,医療・看護職にはシングル介護の状況を早期に把握し,家族間の関係性の経緯等を考慮した情報提供や介護者,被介護者双方の健康支援や将来を見通した支援等が求められる.
抄録全体を表示