岩手医学雑誌
Online ISSN : 2434-0855
Print ISSN : 0021-3284
74 巻, 5 号
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Original
Case Report
  • 小林 めぐみ, 鈴木  信, 田金  恵, 畠山  元, 佐々木 章
    2022 年 74 巻 5 号 p. 185-190
    発行日: 2022/12/01
    公開日: 2022/12/22
    ジャーナル オープンアクセス
    症例は8才男児.右鼠径部膨瘤を主訴に前医を受診,右外鼠径ヘルニアの診断でPotts法での治療を施行されるも半年後に再度右鼠径部の膨瘤を認め,右内鼠径ヘルニア疑いにて後壁補強が行われたが再々脱出を認め,大腿ヘルニア疑いで当院紹介となった.来院時の診察では鼠径靱帯背側よりヘルニアの脱出を認めた.再々手術時に腹腔鏡下に右大腿ヘルニアと診断し, 鼠径部よりMcVay変法でヘルニア修復を行った後,再度腹腔鏡下に観察しヘルニア門の閉鎖を確認した.大腿ヘルニアに対する治療では確実な大腿輪の閉鎖と補強が重要と考え,当科では鼠径部アプローチを修復術の基本とし,診断及び閉鎖後の確認として腹腔鏡を併用することは診断および治療判定に有用であった.
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