本研究の目的は,進行性筋ジストロフィー症(以下,筋ジストロフィー症)の子どもの意思や欲求に,看護師がどのように気づき関わっているかを明らかにすることである.研究方法はLeiningerの民族看護学を用いた.研究参加者は,主要情報提供者が看護師8名,一般情報提供者が筋ジストロフィー症の子ども4名を含む,看護師や家族,養護学校教員や医師等16名だった.
分析結果から,5つのテーマと1つの大テーマが抽出された.
大テーマ:看護師は,だんだん動けなくなっていく子どもの苛立ちに気づくと辛くなるが,子どものサインに気づき関わろうとしている.
筋ジストロフィー症の子どもに関わるに看護師とって,子どものまなざしやかすかな声,苛立ちに気づいたとき,子どもに近づいて声をかけ確かめることの重要性が示唆された.
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