ランドスケープ研究
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58 巻 , 4 号
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  • 北村 泰一
    1994 年 58 巻 4 号 p. 421-428
    発行日: 1994/03/29
    公開日: 2011/07/19
    ジャーナル フリー
    自然災害を受けやすいわが国では, 土砂災害・水害に対する安全性を確保しつつ多様な水辺環境を保全しなければならない。水辺の植生復活に配慮した河川工法として水制工が注目されているが, 空中写真の比較判読と現地調査の結果, 木曽川下流部の水制域では施工より約60年を経た1975年以降, 治水事業による洪水低減効果に起因してヤナギ林を主体とする水辺林が形成されたことが明らかになった。水制域の水辺林は, 湿地・干潟・草地・樹林帯など様々な微地形が形成推移する自然立地的空間であり多様な生物空間を提供しているため, その保全維持管理に果たす造園の技術的可能性は大きく, 関連する河川構造物との有機的連携が必要である。
  • 大宮 直記, 下村 彰男, 熊谷 洋一
    1994 年 58 巻 4 号 p. 429-437
    発行日: 1994/03/29
    公開日: 2011/07/19
    ジャーナル フリー
    本研究は, 個人を越えて社会に共通する風景の捉え方の集合意識を「景」とし, その存在と近代以降の変遷の特徴について考察を行ったものである。分析対象として近代以降の東京の名所図会・百景を取り上げた。その結果, 作品間に共通した風景の捉え方, つまり「景」の存在することを確認できた。その変遷は (1) 明治前期 (明治20年代まで),(2) 明治後期・大正期,(3) 昭和戦前期,(4) 昭和戦後期の4期に区分された。変遷の特徴の流れは, 対象選択における価値基準の共有から個人の嗜好への「個人化」と, 対象の捉え方における観念的捉え方から, 客体として視覚優位の捉え方へそしてさらに活動場所自体を風景とする捉え方へと変化する「場所化」の二点にまとめられた。
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