ランドスケープ研究
Online ISSN : 1348-4559
Print ISSN : 1340-8984
ISSN-L : 1340-8984
59 巻, 1 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 栗田 瑞江, 河村 止, 近藤 三雄
    1995 年 59 巻 1 号 p. 12-23
    発行日: 1995/08/31
    公開日: 2011/07/19
    ジャーナル フリー
    年平均400lux, 1.300lux, 1700lux, の3段階に設定した室内の照度条件下において, 35種類の造園植物の生育可能性をみるために, 26ヶ月間にわたり生育実験を行った。その結果, 400下uxの照度条件下では, クスノキ (苗木), ピサカキ, サザンカ等の11種類の植物が生育可能であること, t300-uxの照度条件下では, クスノキ (成木), カクレミノ, ヒマラヤスギ等19種類の植物が生育可能であること, 1700luxの照度条件下では, ユズ, メタセコイア, アオキ (斑入り種) 等の22種類の植物が生育可能であることが判明した。また, 屋外に比べ, 葉, 花, 樹形などの形態的変化, 新葉の展開時期, 開花時期のずれ等の現象が顕著であった。
  • 外村 中
    1995 年 59 巻 1 号 p. 24-36
    発行日: 1995/08/31
    公開日: 2011/07/19
    ジャーナル フリー
    太湖石は, 今日の中国庭園を最も特色付けている些か奇怪にも見える石のことである。本稿は, 太湖石が今日のように利用されるようになったのは, 比較的時代が浅いらしいことを指摘し, 今日の太湖石の庭園のみをもって中国の古庭園を検討することは, 必ずしも適切ではないと考えられるわけを示す。
  • 近藤 哲也
    1995 年 59 巻 1 号 p. 37-40
    発行日: 1995/08/31
    公開日: 2011/07/19
    ジャーナル フリー
    耕作放棄地に美しい群落が観察されたウマノアシガタの刈取り管理方法を鉢植え個体を用いて検討した。ウマノアシガタは5月上旬から中旬にかけて開花し, 夏以降, 株の大きさは徐々に小さくなった。開花前の4月中旬に刈り取ると, 開花数, 結実花数は減少し, 開花盛期の5月中旬に刈り取ると, その後は開花しなかった。開花終了後の6月中旬以降に刈取ると花数や結実花数への影響は無かった。年3回の刈取りでも, 地下部の現存量は, 植え付け時の2.5倍になったため, 消滅に至るほどの影響は無いと判断された。したがって, ウマノアシガタの開花数を確保し, 実生による自然更新を期待するための刈取り適期は, 開花, 結実の終った6月中旬以降と判断できた。
feedback
Top