近年では特に都市地域において自然環境を確保する必要性が広く認識され, 環境共生住宅が計画され供給されるようになった。 そこで. 本研究では, 東京大都市圏における既存市街地の環境共生住宅内に設置されたビオトープに着目し, 住民とビオトープにおける自然環境との関与を促す要因を考察することを目的とした。
本研究では, 以下の3点に要約できる結論を得た。(1) 住民は積極的にビオトープの利用, 育成管理を行っている.(2) 利用方法についてルールを設定することと, 育成管理を自治会活動の-環に含めることが必要ある,(3) 住民の日常的な接触を可能とするようなビオトープの整備が必要であるが, 規則やシステムを作ることにより住民はビオトープにさらに容易に関与することができると考えられる。
抄録全体を表示