霞ヶ浦開発事業における軟弱地盤対策は, 主に湖岸堤や流入河川の出口について実施され, その延長は23kmにもおよぶ膨大なものであった。対策工法は, 鉛直ドレーンや深層混合, およびサンドコンパクション, 生石灰等の各工法があり, それぞれ目的に応じ施工された。
今回はこれら諸工法のうち, 主に実施した鉛直ドレーン工法について, 施工の実態や問題点をとりあげたものである。その結果, 鉛直ドレーンの効果については, 長期的な圧密促進を必要とする場合にはその期間に限度があり, また, 軟弱層厚が深い場合は打設深度にも限界があることが知られた。
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