3月17, 18日に行われた水の歴史セッションの内容と討議の結果について紹介した。国際かんがい排水委員会, 国際水歴史学会, 国連大学, 大阪府の4つの組織が主催したセッションでは, 社会学, 歴史学, 工学, 文化など, 多様な背景を有する9力国14名の専門家, 研究者が, 歴史の失敗や教訓を活かすためのアプローチについて, 活発な議論を行った。水利用や開発における持続性確保のためには, 水の有する多面的な特性や機能に対する理解や配慮が重要であり, 学際的な研究やアプローチを行う必要があるという結論が得られた。
我が国の水田や水利用の歴史に関しても, 学際的な観点からの研究が必要であると考える。
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