ペット栄養学会誌
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16 巻 , 2 号
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原著論文
  • 田崎 由実, 伊藤 源太, 三浦 直樹, 田中 美穂, 桃井 康行
    2013 年 16 巻 2 号 p. 61-66
    発行日: 2013/10/10
    公開日: 2014/03/20
    ジャーナル フリー
    これまでの研究で、我々は鹿児島県においてシリカ尿結石のイヌが多くみられること、及び県内の水道水中のシリカ濃度は他の地域に比べて著しく高いことを報告した[4]。シリカ結石の発生原因として、飲料水との関連性が示唆されたため、今回、国内のいくつかの地域の水道水中シリカ濃度を測定した。その結果、大分県竹田市、茨城県筑西市付近でシリカ濃度が高いことが判明した。また、シリカ結石が好発している鹿児島県霧島地方の水について高速原子衝撃質量分析(FAB-MS)を用いて解析したところ、シリカ濃度が1mM以上であるにもかかわらず、イオン状に溶解しているシリカが少なく、シリカを析出した後にみられる水の特徴と一致していた。シリカ結石予防の方法としてRO膜型浄水器は水道水中のシリカを除去できるが、家庭に普及している家庭用浄水器では、シリカが除去されないことが明らかになった。また、シリカ好発地域以外のシリカ結石症の要因について調べると、特定のフードとの関連が示唆された。
  • 高木 伸哉, 池田 裕美, 川瀬 貴博, 長澤 麻央, チョウドリ V.S., 安尾 しのぶ, 古瀬 充宏
    2013 年 16 巻 2 号 p. 67-72
    発行日: 2013/10/10
    公開日: 2014/03/20
    ジャーナル フリー
    カテコールアミンの前駆体であるL-チロシンの長期投与は慢性ストレスがもたらす行動を緩和することが知られているが、急性ストレス時にL-ならびにD-チロシンの効果を比較した報告はない。本研究では、急性ストレスに対するL-チロシンとD-チロシンの経口投与がマウスの行動に及ぼす影響と脳内の両チロシン濃度に及ぼす影響を調査した。オープンフィールドにおける行動量にL-ならびにD-チロシンの効果は認められなかった。経口投与35分後にL-チロシン投与により血漿L-チロシン濃度は急激に上昇したが、D-チロシンの投与では血漿D-チロシンの緩やかな上昇が観察された。興味深いことに、対照区の各脳部位(大脳皮質、海馬、線条体、視床、視床下部、脳幹ならびに小脳)において、D-チロシンの濃度はL-チロシンの1.8-2.5倍高かった。すべての脳部位において、L-チロシンの投与によりL-チロシン含量は増加したが、D-チロシンの投与でD-チロシン濃度の上昇は認められなかった。上記より、急性投与したL-チロシンとD-チロシンは行動量に影響しないが、L-チロシンとD-チロシンの脳内移行の様相は異なると結論づけられた。
  • 森 伸子, 酒井 美穂, 岡田 ゆう紀, 新井 敏郎
    2013 年 16 巻 2 号 p. 73-78
    発行日: 2013/10/10
    公開日: 2014/03/20
    ジャーナル フリー
    犬におけるアディポネクチンを血液生化学的、遺伝子学的に分析し、肥満に伴う代謝変化の指標となるか検討した。血液代謝産物12項目を測定し、遺伝子レベルでは末梢血球におけるアディポネクチンレセプター1と2の発現量をリアルタイムPCR法により測定した。血液生化学的検査の結果は、インスリン、遊離脂肪酸、LDHにおいて肥満犬が有意な高値を示した。一方、アディポネクチン濃度は有意に低かった。末梢血球のmRNA発現について相対定量法で比較した結果、ADIPO-R1、ADIPOR-2ともに肥満犬が健常犬に比べ有意に高値を示した。肥満におけるアディポネクチン濃度ならびにアディポネクチンレセプターについては、多様な見解があり、さらなる研究が必要とされる。アディポネクチンを有力な肥満のマーカーとして確立していくために、影響要因を明確にし、より詳細な検証が必要であると考えている。
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