比較眼科研究
Online ISSN : 2185-8446
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ISSN-L : 0286-7486
33 巻
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ミニレビュー
  • 友廣 雅之
    原稿種別: ミニレビュー
    2014 年 33 巻 p. 1-3
    発行日: 2015/01/27
    公開日: 2015/03/28
    ジャーナル フリー
    非臨床毒性試験の眼科学的検査においては、試験責任者、開発担当者、受託研究機関においては委託者、当局の審査担当者などに対して所見の特徴を客観的に説明できる叙述的記録が必要である。適切な叙述的記録は、認められた所見の発症機序について、解剖学的、病態生理学的に説明する手がかりとなる。叙述的記録の基本的要件には、「所見」とそれが生じた「組織」と「部位」、さらに「数」、「形状」、「色」、「大きさ」、「程度」、「その他の特徴」の情報が含まれる。叙述的記録のためには、用語集・辞書を整備し、施設ごとに共通の見解を有していることが重要である。近い将来に新薬の承認申請時に電子データ提出が求められると予想されるが、その際には叙述的記録の重要性がさらに高まると考えられる。
原著
  • 所 輝久, 前原 誠也, 斎藤 陽彦, 山本 雅昭
    原稿種別: 原著
    2014 年 33 巻 p. 5-8
    発行日: 2015/01/27
    公開日: 2015/03/28
    ジャーナル フリー
    眼組織の計測は眼科領域において重要な検査の一つであり、その中には眼軸長値の測定も含まれる。犬の眼軸長値の正常値は約20~22mmと報告されているがそのほとんどは中型犬以上のデータであり、小型犬種単独における報告はみあたらない。そこで小型犬種における眼軸長の基準値を確立する目的でチワワを対象にBモードにて計測を行ったところ、一定の個体差が有り最大で3.3mmの違いが認められたものの、平均的な眼軸長値は18.1mm前後を示し過去に犬種別に報告された中では最も短い値だった。また体重と眼軸長値との関連について統計学的検討を行ったところ両者には弱い正の相関がみられたが、統計学的に高い相関性は認められなかった。今回の調査はBモードによる正常なチワワの眼軸長および眼組織の計測値に関する初めての報告である。
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