比較眼科研究
Online ISSN : 2185-8446
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23 巻, 3-4 号
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原著
  • 信清麻子 , 利田尭史 , 岩本かよ , 古川敏紀
    原稿種別: 原著
    2004 年 23 巻 3-4 号 p. 3-4_1-3-4_6
    発行日: 2004/12/13
    公開日: 2015/03/28
    ジャーナル フリー
    結膜ならびに角膜に異常のみられたイヌ55頭、ネコ60頭から結膜スワブを採取、培養を行った。原因となる病原微生物の同定と、他の要因から原因を特定できるかについて検討を行った。その結果、イヌ、ネコともに眼異常と病原微生物、ならびにその他の要因との関係性を明らかにすることはできなかった。しかしながらEBM(Evidence Based Medicine)に基づいた治療を行っていく上で、結膜スワブ検査をはじめ、結膜掻爬試験等の実験室検査を行っていくことは必要であると考えられた。
症例報告
  • 小林 幹英, 青木 豊彦, 細川 暁, 古川 敏紀
    原稿種別: 症例報告
    2004 年 23 巻 3-4 号 p. 3-4_7-3-4_12
    発行日: 2004/12/13
    公開日: 2015/03/28
    ジャーナル フリー
    Marshall Farm Inc.(米国ニューヨーク州)よりこれまで当研究施設(エーザイ株式会社 安全性研究所 川島研究室)に導入したビーグル犬雌雄各195頭の導入後の眼科学的検査において、2頭に眼底異常(症例1:両眼の眼底にタペタムが観察されないもの、症例2:両眼の視神経乳頭近辺のタペタム部に退色した部分がみられたもの)が認められた。そこで、これらの症例を詳細に調べるため、更に蛍光眼底検査、網膜電図測定及び病理組織学的検査を行った結果、症例1はタペタム欠損、症例2は限局性網膜形成障害と診断された。
    毒性試験の際、前者は標的臓器の欠如動物となり得、後者は全眼球的な奇形に伴う所見と考えられることから、いずれの症例においても、実験動物として不適と考えられ、毒性試験に供するのは好ましくない所見と結論づけた。
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