2~5歳齢のコモンマーモセット(Common marmoset)を用い,麻酔下における暗順応各時間(暗順応前,暗順応後0, 5, 10, 15, 30, 45, 60分)を含むERG (Electroretinogram)の測定を行ない3歳齢のカニクイザル(Cynomolgus monkey)のそれと比較検討した。
Common marmosetのERGの測定は適切に設計されたコンタクトレンズ型電極(直径7.6mm, 角膜半径3.5mm, 強膜半径4.5mm)の使用により可能であった。両サル種とも,その波形はa波,b波および数個の律動様小波から成り,15分後には極値に達したが,Common marmosetにおいて,より急激な経過であった。
Common marmosetの麻酔下におけるERGは,コンタクトレンズ型電極の使用により測定が可能となり,その波形はCynomolgus monkeyと比較しても大きな差異は認められなかった。
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