研究 技術 計画
Online ISSN : 2432-7123
Print ISSN : 0914-7020
29 巻, 4 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 原稿種別: 目次
    2015 年 29 巻 4 号 p. Toc1-
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル フリー
  • 加藤 知彦, 柴山 創太郎, 馬場 靖憲
    原稿種別: 本文
    2015 年 29 巻 4 号 p. 232-248
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル フリー
    本研究は,NEDOが実施したプロジェクト評価のための企業への追跡調査結果を利用して,コンソーシアム型の国家プロジェクトにおける多様な研究開発体制(集中研,企業間の垂直連携と水平連携,産学連携)が,参加企業の上市・製品化にどのような影響を及ぼしているか,定量分析した。材料分野とライフサイエンス分野を対象に研究開発体制の形成プロセスを含めた分析を進めることにより,(i)川下との垂直連携が上市・製品化に有効であり,垂直連携の有効性を高めるためには,連携企業間で連携する技術の位置付けや参加動機をマッチさせる必要があること,(ii)水平連携は,上市・製品化に対してネガティブな効果をもつこと,(iii)集中研と産学連携は,上市・製品化に対して直接的な効果を持つことはなく,集中研については,技術が比較的に劣る企業が参加する傾向(材料分野),また,社会的認知度が低い技術についてネットワークからの知見獲得を目的に企業が参加する傾向(ライフサイエンス分野)があること,(iv)産学連携は,プロジェクト終了後に研究開発が継続されるポジティブな効果があること,が明らかになった。
  • 幡鎌 博
    原稿種別: 本文
    2015 年 29 巻 4 号 p. 249-262
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル フリー
    本稿では,サービス分野のイノベーション創造を促進するため,ビジネスモデル構築の発想や検討のための方法について考察・提案を行う。その際ビジネスモデルキャンバスの手法を,サービス分野のビジネスモデル構築の方法論に適用する。まず,サービス分野のイノベーションの特徴を,製造業との違いを示しながら考察する。次に,ビジネスモデルの主なパターン(アンバンドル,垂直統合,ロングテール,マルチサイドプラットフォーム,フリー戦略成功報酬)に沿って,サービス分野のビジネスモデル構築について考察する。しかし,そのようなパターンは収益構造や事業構造の面で枠にはめてビジネスモデルを検討する手法であるため,発想する上では限界がある。そのため,広くビジネスモデル創造を伴うサービスイノベーションを生みだす発想法として,5つの方策を提案する。その5つの方策とは,(1)顧客への価値提供が同時に自らへ効果をもたらすかを検討,(2)取り除いたり分離することで新たな価値を提供できないかを検討,(3)多層構造のビジネスモデルを検討,(4)ITとその他のリソースの組み合わせ方を検討,(5)ソーシャルメディアや仲介ビジネスにおいて顧客間の相互作用を検討,の5つである。なお,ビジネスモデルのパターンと発想法の検討の中では,実際の事例とともに,それらの事例に関係するビジネス方法特許も参考にする。
  • 永井 明彦, 小竹 暢隆
    原稿種別: 本文
    2015 年 29 巻 4 号 p. 263-280
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル フリー
    本論文は,ハイテク・スタートアップの事業化において,周辺機能を備えており,中核機能の実施組織を有する仲介企業が有用であることを示し,仲介企業が事業化を支援し促進できる条件,制約を明らかにする。これまでの研究では,ハイテク・スタートアップが事業化を目指す上で,参入する市場の先進的ユーザ企業と協働することが有用であることを,多くの研究者が指摘しているが,これら研究は,協働が果たす役割や有用性についての議論が中心である。一方で,社会からの信頼に乏しいハイテク・スタートアップが先進的ユーザ企業と企業間ネットワークを形成するのは困難であり,信頼関係の伴った企業間ネットワークを形成することなどは実現不可能に見える。一方で,著者らが着目する半導体産業では,半導体商社が短期間で半導体ハイテク・スタートアップと先進的ユーザ企業間に,信頼関係の伴う企業間ネットワークを形成し,ハイテク・スタートアップが国内特定市場での事業化を成し遂げるために,重要な役割を果たしていた。
  • 庄司 真理子
    原稿種別: 本文
    2015 年 29 巻 4 号 p. 281-295
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル フリー
    本研究は,セクトラル・イノベーション・システムの3つのビルディング・ブロック(知識・技術,アクターとネットワーク,制度)の枠組みを用いて,研究開発によって得られた革新的な知識・技術によって引き起こされるイノベーション・システムの動的変化を分析する。事例として農作物育種を取り上げ,特にハイブリッド技術および遺伝子組換え技術による変化を分析した。その結果,革新的な知識・技術の登場は,それらの吸収能力をもつ中心的なアクターの交代や新たなアクターの参入と関係があること,アクターの研究開発インセンティブを高める制度の拡充と関係があること,革新的な知識・技術と社会との関係をつなぐ制度の必要性が生じることなどが示唆された。近年,農作物育種の分野ではNBT(New Plant Breeding Techniques)とよばれる革新的な知識・技術での実用化が進んでおり,さらにイノベーション・システムの変化が生じる可能性がある。今後の農作物育種に関する政策的課題の検討においては,NBTによるイノベーション・システムの変化の方向性を考慮に入れた検討も必要であると考えられる。
  • 原稿種別: 文献目録等
    2015 年 29 巻 4 号 p. 297-298
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2015 年 29 巻 4 号 p. 299-
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2015 年 29 巻 4 号 p. 299-300
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2015 年 29 巻 4 号 p. 300-
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2015 年 29 巻 4 号 p. 301-
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2015 年 29 巻 4 号 p. 301-304
    発行日: 2015/04/24
    公開日: 2017/10/21
    ジャーナル フリー
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