日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
28 巻, 2 号
28巻2号(通巻75号)
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
表紙
学会総会報告
学会賞報告
  • 赤木 由人, 衣笠 哲史, 白水 和雄, 海田 真治子, 高木 孝実, 平川 道子
    2012 年 28 巻 2 号 p. 3-4
    発行日: 2012年
    公開日: 2021/03/30
    ジャーナル フリー
     消化管ストーマ造設後の合併症の実態を把握することを目的とし、合併症の頻度、種類、誘因について文献的検討をおこなった。結果;ストーマ関連合併症の頻度は10~70%と報告により大きく異なる。合併症として比較的多く報告されているのは、ストーマ周囲皮膚炎、脱出、ストーマ旁ヘルニアである。合併症の原因は造設方法や術後管理によるものに分類されるが詳細は様々な状況が重なっており特定できないことが多い。しかし誘因として患者の体型や併存疾患が少なからず関与しているため、専門スタッフがストーマ造設の前から介入することにより、合併症の予防や回避が可能となるものがある。結語:ストーマの合併症の実態を検討するには、合併症の定義を明確にして造設方法や観察時期などの条件を一定にした調査が必要である。
論文再掲載 総説
  • 赤木 由人, 衣笠 哲史, 白水 和雄, 海田 真治子, 高木 孝実, 平川 道子
    2012 年 28 巻 2 号 p. 5-10
    発行日: 2012年
    公開日: 2021/03/30
    ジャーナル フリー
     消化管ストーマ造設後の合併症の実態を把握することを目的とし、合併症の頻度、種類、誘因について文献的検討をおこなった。結果;ストーマ関連合併症の頻度は10~70%と報告により大きく異なる。合併症として比較的多く報告されているのは、ストーマ周囲皮膚炎、脱出、ストーマ旁ヘルニアである。合併症の原因は造設方法や術後管理によるものに分類されるが詳細は様々な状況が重なっており特定できないことが多い。しかし誘因として患者の体型や併存疾患が少なからず関与しているため、専門スタッフがストーマ造設の前から介入することにより、合併症の予防や回避が可能となるものがある。結語:ストーマの合併症の実態を検討するには、合併症の定義を明確にして造設方法や観察時期などの条件を一定にした調査が必要である。
原著
  • 上川 禎則, 西口 幸雄
    2012 年 28 巻 2 号 p. 11-16
    発行日: 2012年
    公開日: 2021/03/30
    ジャーナル フリー
     術前ストーマ外来の問題点を明らかにするため、ストーマ術前ケアの現状に関する調査を実施した。調査は、自施設でストーマ外来を担当している関西ストーマ講習会の実行委員に対して、電子メールを利用したアンケート形式で行った。
     術前ストーマ外来を実施している施設は83%であり、医師から要請のある患者のみに実施している施設が75%と多数を占めた。現在の術前ストーマ外来の問題点として、人員不足、医師と看護師との連携不足、実施のタイミング、診療報酬がないこと、などが挙げられた。
     今後、術前ストーマ外来を普及させるには、スタッフ間の連携によるチーム医療を行うとともに、その有用性を実証していく必要があると考えられた。
症例報告
臨床報告
  • 安部 達也, 佐藤 ゆりか, 三上 有香, 鉢呂 芳一, 村上 雅則, 國本 正雄
    2012 年 28 巻 2 号 p. 27-30
    発行日: 2012年
    公開日: 2021/03/30
    ジャーナル フリー
    目的:便失禁に対する体外式磁気刺激(ExMI)の効果について検討した。方法:骨盤底筋訓練装置PBトレーナーによるExMIを行った便失禁12例(女性11例、平均年齢69歳)を対象とした。全例外来にて、着衣のまま治療用椅子に腰掛け20分間の治療を週1回(1~19:中央値8回)行った。結果:12例中7例(58%)で便失禁スコアが改善し、平均スコアは治療前の8.4から6.7に有意に減少した。肛門内圧(mmHg)は最大静止圧が治療前の23から28に上昇し(p<0.05)、随意収縮圧は有意な変化は認めなかった。有害事象は耳鳴、便秘、足底痛が各1例であった。結語:ExMIの便失禁に対する有効性が示唆された。
研究会報告
地方会抄録(地域研究会記録)
編集後記
feedback
Top