【目的】外来で使用するQOL調査票として短縮版オストメイトQOL調査票(以下、短縮版)を作成し、短縮版による調査を行う。
【方法】改訂版オストメイトQOL調査票(以下、改訂版)の因子分析や類似性検討から重複性の強い質問を削除・統合して短縮版を作成し、その信頼性を検証する。短縮版をオストメイト500例に配布し、回収データの因子分析で因子分類した上で、QOLスコアを患者背景・因子別に検討する。
【結果】改訂版のQOL関連質問数38項目を20項目まで削減して短縮版を作成した。短縮版による調査では470例(回収率94%)から回答を得て、Cronbach α係数0.873と信頼性を確認した。因子分析で基本、日常、適応、ストーマ、関連の5因子に分類した。QOLスコアが最低値のストーマ因子では、炎症性腸疾患、回腸ストーマ、女性の順に低値であった。
【結語】今後、短縮版による因子ごとのQOLを評価した上で、個々人のQOL改善を目指したオストメイトQOL外来システムの構築が必要と考える。
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