[目 的]:本研究は、女性オストメイトが性生活の困難にどのように対処しているかを記述することで看護支援の示唆を得ることを目的とした。
[対象と方法]:ストーマ造設術後5年が経過している既婚の女性オストメイト5名を対象に、半構成的面接でデータを収集し、質的帰納的に分析した。
[結 果]:性生活の困難に対して、【性生活の困難を認識する】ことで【性生活が困難な原因を探る】【性生活を再形成する】【新たな関係性を構築する】対処へと連なっていた。また、【夫の捉え方を確認する】という対処は【性生活を再形成する】【新たな関係性を構築する】ために必要な条件であった。
[結 語]:これらのことから退院指導において夫の同席のもとに性生活指導を含めて行い、具体的な方略の提供を行う必要性がある。また、性生活の支援は「適応を支援する」ことであることが示唆された。
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