日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
25 巻 , 3 号
25巻3号(通巻67号)
選択された号の論文の21件中1~21を表示しています
表紙
原著
  • 三木 佳子
    2009 年 25 巻 3 号 p. 71-77
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/30
    ジャーナル フリー
    [目 的]:本研究は、女性オストメイトが性生活の困難にどのように対処しているかを記述することで看護支援の示唆を得ることを目的とした。
    [対象と方法]:ストーマ造設術後5年が経過している既婚の女性オストメイト5名を対象に、半構成的面接でデータを収集し、質的帰納的に分析した。
    [結 果]:性生活の困難に対して、【性生活の困難を認識する】ことで【性生活が困難な原因を探る】【性生活を再形成する】【新たな関係性を構築する】対処へと連なっていた。また、【夫の捉え方を確認する】という対処は【性生活を再形成する】【新たな関係性を構築する】ために必要な条件であった。
    [結 語]:これらのことから退院指導において夫の同席のもとに性生活指導を含めて行い、具体的な方略の提供を行う必要性がある。また、性生活の支援は「適応を支援する」ことであることが示唆された。
総説
原著
  • 赤木 由人, 白水 和雄
    2009 年 25 巻 3 号 p. 85-90
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/30
    ジャーナル フリー
     ストーマを造設する理由は様々である。その造設の方法や手技に大差はないと思われるが、作られたストーマをみると施設や個人により多少の違いがあると思われる。そこで造設方法を討論するため、九州の43施設から得られたアンケート調査の結果をもとに考察した。.
    【結 果】永久単口式ストーマは直径2~3cmの円形皮膚切除が行われ、腹直筋前鞘󠄀を十字切開し、腸管は腹膜外経路で腹直筋を貫通し体外へ誘導される方法が多かった。腸管の腹直筋鞘󠄀への固定は約半数に行われ、ストーマの高さの目安を1~2cmにしている施設が多かった。皮膚固定の運針は皮膚から始め、最後に腸管粘膜を通すようにして作られていた。.
    【結 論】各施設間で造設の方法に幾分違いがあるが、基本的方法はほぼ整理されており、標準化も可能であると思われた。
  • 品田 ひとみ, 大村 裕子, 五十嵐 弘美, 石澤 美保子, 熊谷 英子, 後藤 真由美, 佐内 結美子, 末永 きよみ, 堀 友子, 武田 ...
    2009 年 25 巻 3 号 p. 91-102
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/30
    ジャーナル フリー
     ストーマ装具の選択基準作成に必要なエビデンスを明らかにする目的で文献レビューを行った。 1980年から2007年7月までの文献を対象に「oslomy」、「ストーマ装具」などをキーワードとしてオンラインリサーチを行った。さらに検索から得られた文献に基づいてハンドリサーチを行い、本研究の目的に該当する文献を抽出した。対象文献よりストーマ装具の選択基準を検討するために、除外する条件を明らかにした上で採用に合致していると思われる48件について分析した。その結果、研究報告11件、症例報告11件、文献レビュー1件、解説1件、会議録24件であった。対象文献はエキスパートオピニンオンによるものが多く、エビデンスレベルは低かった。凸型装具が排泄物の漏れに有用であることが示唆された。
  • 熊谷 英子, 大村 裕子, 山本 由利子, 秋山 結美子, 後藤 真由美, 品田 ひとみ, 堀 友子, 石澤 美保子, 末永 きよみ, 松浦 ...
    2009 年 25 巻 3 号 p. 103-112
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/30
    ジャーナル フリー
     適正なストーマ装具の選択は、ストーマ装具の特徴を十分理解し、患者個々の条件にあわせた装具を選択することが重要である。今回、われわれ研究チームはストーマ装具選択に必要な分類を作成した。分類にあたっては、装具選択に必要なストーマ装具因子の調査結果にエキスパートオピニオンを加え、構造面より①システム、②面板、③面板機能補助具、④フランジ、⑤ストーマ袋の5項目に分類し、構造、機能面よりさらに亜分類、仕様に分類した。今後は、ストーマ装具選択基準での有用性の検証を行い、臨床で活用できる分類法となるよう検討を重ねる必要がある。
  • 山田 陽子, 松浦 信子, 末永 きよみ, 秋山 結美子, 渡邊 百合枝, 堀 友子, 丸山 弘美, 後藤 真由美, 熊谷 英子, 山本 由 ...
    2009 年 25 巻 3 号 p. 113-123
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/30
    ジャーナル フリー
     適正なストーマ装具選択には、装具装着条件を評価する局所状況のアセスメントが不可欠であるが、現在その装着条件を評価するツールはない。今回我々は、ストーマ・フィジカルアセスメントツール(Stoma physical assessment tool,SPAツール)の作成を試みた。まず本研究委員会に参加している全委員から装着条件から見たアセスメント項目を網羅的に抽出してもらい、それを評価する最も適切な体位は何かを検討した。次にこのように抽出されたアセスメント項目と体位を無作為に選んだ10事例でパイロットスタディし、体位別にアセスメント項目と判定基準を必要不可欠なものに絞込みを行い、SPAツールの草案を作成した。次にこの草案の妥当性を81事例で検討した。最終的に3体位11評価項目からなるSPAツールを完成した。今後SPAツールの追加検証が必要であるが、本ツールが装具選択の一助になることを期待する。
  • 安藤 嘉子, 福嶋 智子, 金澤 旭宣, 端 裕之
    2009 年 25 巻 3 号 p. 125-131
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/30
    ジャーナル フリー
     2006年~2009年の3年間に当院で造設した成人消化管ストーマ造設患者201人のうち67人が緩和的ストーマ造設であった。緩和的ストーマの特徴は横行結腸のループストーマがもっとも多く、ストーマ径が大きく、ストーマ高が低い傾向がみられた。緩和的ストーマ造設術後の平均生存日数は約半年で、約90%の症例でがん治療と緩和ケアを継続しながら在宅または療養施設で生活することができた。このうち長期生存患者のPSは死亡直前まで良好で、がん病巣の非切除の手術でも長期間の延命が期待できることから、緩和的ストーマの特徴に基づくストーマのケアとがんと共に生きる患者への支援が必要であることが示唆された。
  • 大村 裕子, 秋山 結美子, 石澤 美保子, 後藤 真由美, 熊谷 英子, 品田 ひとみ, 末永 きよみ, 堀 友子, 松浦 信子, 丸山 ...
    2009 年 25 巻 3 号 p. 133-146
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/30
    ジャーナル フリー
     ストーマ造設後の社会復帰ケア時において医療者が用いる科学的なストーマ装具選択基準を作成するために、①装具選択基準検討委員会の看護師による管理指導、②皮膚保護剤・粘着式ストーマ袋システムによる管理、③漏れがなく、期待した耐久時間が得られたもの、④管理を障害する腸管脱出、ストーマ旁ヘルニアなどの外科的ストーマ合併なかったなどの条件をみたす121例を対象に、14の装具条件と11のストーマ条件の154通りの組み合わせの特徴を比較検証した。結果は使用頻度に有意差ありが34件、有意差傾向ありが12件、有意差がみられなかったものが108件であった。耐久時間はシステム、面板の種類、面板の柔軟性、皮膚保護剤耐久性で有意差が認められた。分析結果とエキスパートオピニオンから抽出された、あるストーマ装具を『選択する基準』は9項目、『選択することを推奨する基準』は17項目、『選択することを考慮する基準』は10項目である。
研究会報告
地方会抄録(地域研究会記録)
編集後記
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