(はじめに)傍ストーマヘルニアを防止する新しいストーマ造設手技を川い良好な結果を得たので報告する。
(方 法)S状結腸に永久的な単孔式ストーマを造設する際、腹直筋鞘後葉(後鞘)を直下で切開せず、後鞘を温存し腹膜外ヘトンネルを作成する。
(対 象)当院で2010年から2017年までに単孔式永久ストーマを造設した20例を対象とし後ろ向きに検討した。平均観察期間は35か月。
(結 果)傍ストーマ発生率が、従来法が50%であったが、今回の方法では傍ストーマヘルニアの発生は今のところ見られていない。
(結 論)このストーマ造設手技により傍ストーマヘルニアの発生を減少させる可能性が示唆された。
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