日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
34 巻, 2 号
34巻2号(通巻93号)
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表紙
学会報告
学会賞報告
  • 工藤 礼子, 安達 淑子, 金光 幸秀
    2018 年 34 巻 2 号 p. 6-7
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/05
    ジャーナル フリー

    2011年4月~2016年3月の期間、Aがん専門病院で緩和ストーマを造設した272例の患者を対象に、情報を後方視的に収集し、その傾向から緩和ストーマ保有者への看護師の役割を検討した。平均年齢60.6歳、コロストミー150件、イレオストミー120件、ウロストミー2件、術後入院平均日数25,2日、死亡退院20名、他施設への転院や通院変更は61名であった。

     ストーマ造設時の背景と造設後の経過、合併症の発生時期と症状は多様であった。術前には、意思決定を支援し、術後は簡便なケアで適正時期の退院支援を図り、ストーマ合併症への教育、外来でケアを継続し、それぞれの病状や希望に即した支援を提供することが看護師の重要な役割であると示唆された。

症例報告
  • 松野 裕介, 石丸 啓, 杉下 博基, 松本 紘典, 垣生 恭佑, 阿部 陽介, 久米 達彦, 谷川 和史, 桑原 淳, 菊池 聡, 秋田 ...
    2019 年 34 巻 2 号 p. 8-12
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/12/05
    ジャーナル フリー

     症例は84歳、男性。直腸癌術後11年後に挙上腸管穿孔、膿瘍形成、そして外瘻化をきたし、手術治療を要した。瘻孔発生に関しては、クローン病、腫瘍性病変、慢性便秘による宿便、そして人工的な原因などはなく、特発性と考えられた。さらに本症例に関しては、皮下脂肪層の厚みの減少と、内圧上昇によるものと推察した。本邦のストーマ保有者は年々増加している。一方で、直腸癌術後の生存率も改善してきており、ストーマ保有者の長期生存が珍しくなくなってきている。ストーマの晩期合併症としてストーマ瘻孔も念頭に置く必要があると考えられた。

地方会抄録(地域研究会記録)
編集後記
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