日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
30 巻, 2 号
30巻2号(通巻81号)
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表紙
学会総会報告
学会賞報告
寄稿
原著
  • 三廼 利美, 塚田 邦夫, 吉井 忍, 道券 夕紀子, 安田 智美
    2014 年 30 巻 2 号 p. 11-18
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/08/28
    ジャーナル フリー

    【目的】便排出障害で外来受診した患者に対し、バイオフィードバック療法の症状改善効果を検討した。

    【方法】肛門内圧計を用いたバイオフィードバックと骨盤底筋体操等を組み合わせたバイオフィードバック療法を行った。

    【結果】対象は男性11名、女性11名であった。平均30日の治療期間で、残便感、努責、温水洗浄便座の不適切刺激、排便の恐怖感、排便時痛、日常生活への影響の、全ての項目において有意に改善した。治療前後で肛門内圧測定を行いえた13名では、肛門管最大静止圧が正常化する傾向がみられた。

    【結論】簡便であるが総合的な生活指導を含むバイオフィードバック療法は、便排出障害の改善効果が高く、有用な方法と考えられた。

  • 佐々木 賢一, 宇野 智子, 内山 素伸, 奥谷 浩一, 齋藤 慶太, 渋谷 均, 西谷 美香, 山本 麻美子
    2014 年 30 巻 2 号 p. 19-25
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/08/28
    ジャーナル フリー

     ストーマ造設を伴う大腸手術において腹腔鏡は、ストーマケアを容易にする有用な手段である。われわれの本手術手技の要点は、1)面板貼付部位外のポートサイトの設定、2)ストーマ孔の楕円皮膚切開内へのポート留置、3)腹腔鏡補助下腹膜外経路の作成、の3点である。8例の術後成績:早期には合併症なくストーマケアも容易であったが、晩期においては、腹腔内経路の2例で再手術を要した。内訳は、内ヘルニア1例、ストーマ妾ヘルニア嵌頓1例。ストーマ造設を伴う腹腔鏡下大腸手術は、ポートサイトの工夫で、ストーマケアがより容易になったが、癒着が少ないが故に内ヘルニアのリスクが高く、腹膜外経路による造設が望ましいと思われた。

地方会抄録(地域研究会記録)
編集後記
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