【目的】便排出障害で外来受診した患者に対し、バイオフィードバック療法の症状改善効果を検討した。
【方法】肛門内圧計を用いたバイオフィードバックと骨盤底筋体操等を組み合わせたバイオフィードバック療法を行った。
【結果】対象は男性11名、女性11名であった。平均30日の治療期間で、残便感、努責、温水洗浄便座の不適切刺激、排便の恐怖感、排便時痛、日常生活への影響の、全ての項目において有意に改善した。治療前後で肛門内圧測定を行いえた13名では、肛門管最大静止圧が正常化する傾向がみられた。
【結論】簡便であるが総合的な生活指導を含むバイオフィードバック療法は、便排出障害の改善効果が高く、有用な方法と考えられた。
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