日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
32 巻, 3 号
32巻3号(通巻88号)
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表紙
原著
  • 吉川 由利子
    2016 年 32 巻 3 号 p. 62-70
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/03/24
    ジャーナル フリー

     高齢ストーマ保有患者を介護する家族介護者の介護負担感とその関連要因を検討し、介護負担感軽減のための在宅支援として何が必要か示唆を得ることを目的とした。平成26年12月から平成27年3月の間にストーマ保有患者の通院に同行している家族主介護者に対し、倫理的配慮を行い、調査の同意を得られた方に自記式多次元介護負担感尺度調査票を用いた調査を実施した。対象者は20名で、家族主介護者の平均年齢は67.6歳、平均同居家族数は2.8名であった。介護負担感尺度の合計平均値は12.4点で5つの下位尺度のうち時間的負担感が最も高かった。患者の基本的生活動作能力が介護負担感に影響を及ぼす要因であった。

短報
  • 石井 恵里子, 岡 朝美, 佐々木 一晃
    2016 年 32 巻 3 号 p. 71-75
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/03/24
    ジャーナル フリー

     当院では平成25年から日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会の提唱した介護者へ向けたストーマケに対する講習会用学習目標に則った講習会を平日の夜問に開催した。2年間で受講修了者は46名となった。この有用性と今後の課題を明らかにすることを目的に受講者ヘアンケート調査を実施した。回答は、46名中37名(80%)から得た。回答のなかった9名中、7名の介護職員は退職していた。37名中、20名は講習会後にストーマケアに関わる機会があり、19名が基本的な装具剥離・装着操作やストーマの観察などに役立ったと回答した。また、ストーマに対する不安が軽減していた。しかし、講習会後にも対応困難な出来事を6名が経験した。

     以上から講習会は有意義であった。一方で、37名中35名が継続参加希望し、対応困難な出来事の経験や、泌尿器科・認知症の講義を希望していることもあり、内容を検討した上での継続的教育の必要性が示唆された。

地方会抄録(地域研究会記録)
編集後記
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