CAD(computer-aided diagnosis or detection)の開発には,データベースの整備と病変の特徴を説明できる医師とプログラムを行う工学者の協力が必要である.共同で研究をスムーズに進めるためには,お互いのコミュニケーションと成果の扱い方が重要である.研究成果を製品化するためには企業の参画が鍵となるが,企業,医師,工学者がおのおので行う研究とそれぞれが協力して開発する領域がある.中途半端な意見や迎合的な評価は後で混乱や間違いの原因となるため,新しい試みの出来が良くないときには企業に対しはっきりと意見を言うことが大切である.