日本地理学会発表要旨集
2009年度日本地理学会秋季学術大会
選択された号の論文の203件中201~203を表示しています
  • 目崎 茂和
    セッションID: S703
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/12/11
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    日本・琉球のサンゴ礁は、航海者・按司の目から、その環境認識はどのようになされてきたのかを、絵図・海図の分析から解明したい。とくに琉球国絵図、異国船の描いた沖縄図、柳楢悦の水路部海図などから、琉球王国の興亡や太平洋戦争までの、サンゴ礁での水軍・海軍の史誌を描いてみたい。
  • 渡久地 健
    セッションID: S704
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/12/11
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    奄美大島(大和村ほか)における聞き取り調査をもとに、サンゴ礁で漁を営む人々のサンゴ礁地形認識など海の知識や、それを活かした漁の技、サンゴの白化現象などのサンゴ礁環境の変化に対する思い(語り)を紹介しつつ、漁民のとらえるサンゴ礁について考える。
  • 堀 信行
    セッションID: S705
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/12/11
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    「ゆりむん」という考え方は、日本の各地、とりわけ奄美・沖縄地方において「人間と自然の関係性」を考える場合の根底をなすものと演者は考えている。この考えをサンゴ礁地域で具体的に示したものが下図である。発表ではいくつかの事例を挙げて説明したい。例えば、与論島の地名「百合が浜」は「寄りが浜」であり、産屋やクリ船に使われる流木に関するタブー、女性と海中からの三ツ石が結びついた久高島の祭祀などを取り上げる。これらの事例から見えてくるのは、自然に対する人間側からの女性、「ゆりむん」の男性的性格が浮かび上がる。この考え方の延長上には、人間、そしてサンゴ礁そのものが、自然の象徴的世界であるニライカナイからの「ゆりむん」であろうという考え方を指摘する。 文献 堀 信行(1992) 土のイメージ・石のイメージ:方名・物語にみる自然とひととの交流。サンゴ礁地域研究グループ編『熱い心の島:サンゴ礁の風土誌』古今書院、pp.31-47.
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