労働科学
Online ISSN : 2187-2570
Print ISSN : 0022-443X
88 巻 , 1 号
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原著
  • 和田 一成, 臼井 伸之介, 篠原 一光, 神田 幸治, 中村 隆宏, 村上 幸史, 太刀掛 俊之, 山田 尚子
    2012 年 88 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 2012/02/10
    公開日: 2013/09/25
    ジャーナル フリー
    実験では,実験参加者(44名)が知覚判断課題を行うたびに常に試行数を確認するように言われ,半分の参加者には確認を省略すると10個の追加課題が課されるリスクが,もう半分には,省略により1個の追加課題が課されるリスクがあることが教示された。全8ブロック中4ブロックにおいて,半分の試行で試行数のメッセージが5秒遅れ(コスト大条件),残りの4ブロックでは半分の試行で2秒遅れた(コスト小条件)。実験参加者は,遅れて出るメッセージを確認しなくても次の試行に進むことができ,この行動を違反行動とした。結果は,コスト小条件よりもコスト大条件で確認の省略が多かった。この結果は,ルール違反における課題遂行コストの強い効果を示している。(表2,図7)
論説
  • 斉藤 良夫
    2012 年 88 巻 1 号 p. 13-24
    発行日: 2012/02/10
    公開日: 2013/09/25
    ジャーナル フリー
    従来の労働者の疲労研究では,彼らの疲れの体験に関して科学的議論が行われてこなかった。そこで,労働者の長期的な疲労の研究方法を構築する目的で,人間の疲れとは何かに関する心理学的考察を行った。まず,ロシアの心理学者A. N. レオンチェフの活動理論を参考にして,人間の生活活動における心理的構造について論じた。次に,人間の疲れの現象には動機,欲求,感情,記憶などのさまざまな心理現象と関連する特徴があることを述べ,“人間の疲れは生活活動へのモティベーションの減退を基本的内容とする認知現象である”と規定した。最後に,労働者の長期的疲労の研究のために彼らの疲れを長期間にわたって調査研究する意義について述べた。
研究ノート
  • 八木 佳子
    2012 年 88 巻 1 号 p. 25-36
    発行日: 2012/02/10
    公開日: 2013/09/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,他者が発する会話による騒音があるオフィスにおいて,コミュニケーションや情報共有の促進という目的を損なうことなく,作業者が執務や打ち合わせに集中しやすくするための設計指針を得ることである。実験による主観評価の結果,個人で行う作業の場合には,無意味定常雑音をつかったマスキングノイズがあると,作業への集中のしやすさや会話の気になり具合が改善する傾向が見られた。同様に,打ち合わせ等の会話を行う場合には,会話の主体が見えないよう間に仕切りを設置すると,会話への集中のしやすさやミーティング環境としての快適感が改善する傾向が見られた。(表1,図15)
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