日本の2009年の腎移植1,494名中,生体腎移植が1,312名でおよそ9割を占める。健康な人が自分のためではない手術を受けなければならず,提供のための決断は容易ではない。今回,ドナー候補者と家族にとって最善の選択が行われるよう,移植準備初期の段階での意思決定支援のポイントをレシピエント移植コーディネーターの立場から整理した。その結果,移植準備初期段階ではドナー候補者は準備状態が不十分な場合が多く,レシピエント移植コーディネーターによるアセスメントと指導的な介入は不可欠と考えられた。
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