農地からのN
2O発生量に関与する要因として, 温度, 窒素施肥量, 窒素の種類, 施肥方法, 土壌の種類, 植生の有無, 湛水の有無, 潅漑水量, 間断日数の9つを選び, 実験計画法に基づいてポット試験を行った。各要因の水準は全て2とし, 16個のポット (1/5,000a) に2
4型直交表を用いて割付け, 2回の繰返し実験を行った。ポットの上にロートをかぶせ, 1日1回ポンプで吸引してゴムバッグに採ガスし, ガスクロマトグラフを用いてN
2O濃度を測定した。分散分析により湛水の有無, 温度, 施肥量, 間断日数, 施肥方法が有意であることが認められた。湛水条件や間断日数など農業土木が培ってきた水管理技術で, N
2O発生量を抑制することが可能である。
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