圃場用排水施設の新技術の一つとして, 最近注目されている小排水路の暗渠化のための水理設計理論と計算手法を例示した。
小排水路の暗渠化は管内の土砂堆積を回避するために, 流速をある一定以上の大きさを与えることが必要であり, このことが制約条件となって平坦地では暗渠化はできないと考えられている。
本論では, 小排水管内の流れが満流状態であれば動水勾配に支配されて流速はより大きくなり, 埋設勾配の小さい平担地においても小排水路の暗渠化設計が可能となることを示し, 大中の湖干拓地 (平均勾配1/2,000) を例に具体的に計算手法を例示した。
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