熱帯林保全には, 林業分野のほか農業・農村開発技術の確立といった農業分野の対策が重要である。
現在熱帯林地域では, 熱帯林に依存する農業開発の一方で, 農業技術の未熟などの要因から持続的農業が行えず, 耕作放棄地が草原を形成している。
そこで, 農用地整備公団では熱帯林保全の具体的対策の一つとして, インドネシアにおいて焼畑または森林伐採後の未利用地 (アランアラン草原) の再生と活用を主題におき, 農民レベルで持続的農業を可能にする技術を現地で確認するとともに, その技術を実証することを目的とした調査を実施している。
本報では, 本調査の全体計画, 調査内容および課題について報告する。
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