大学内外の環境変化に伴い, 大学改革, とりわけ教育改革が必要性を増している。主な環境変化の圧力には, 高等教育の大衆化, 学問の発展, 18歳人口の減少, 市場原理の導入などが指摘できるが, これらの諸要因は授業改革を中心とした教育改革を不可欠としている。
授業改革は授業の構成要素である学生, カリキュラム, 教員への理解を深め, 教育過程を改善し, 大学教授職の資質開発 (FD) を要請している。
本稿は, 日本では最近授業改革の緒に着いたばかりであり, 問題点や課題が少なくない点を論考している。
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