大気圧工法は20世紀半ばにスウェーデンで開発されたものであるが, 真空圧維持の困難性, 改良深度の限界といった技術的な問題があり, 実用化には至らなかった。
近年, 部材の改良, 最新の施工システムの導入により, 低コスト・工期短縮・周辺環境に及ぼす影響の低減を実現し, その応用が期待される地盤改良工法の一つとなった。
今回, 大気圧工法を応用した工事の実施例を2例報告する。
適用例その1: 大気圧工法による原位置での掘込式洪水調整池の造成
適用例その2: 掘削土を大気圧工法により改良し, 盛土材へ有効利用
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