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瀧川 勝雄
原稿種別: 本文
p.
309-311
発行日: 1991年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
日本は、戦後、一貫した教育により世界一高学歴国家となった。『氷が溶けたら何になるか』との質問に対して『水になる』という画一化された解答は全員がいえる。しかし、一方では物が溢れ、飽食の時代の渦中にあり、従来の画一化された教育的観点および環境からは、物を中心の打算的価値観が中心となり、『春がくる』と言える個性的で感性の高い人材は生まれないように思われる。大変革を余儀なくされている産業界にとっても、国家百年の計としても重要課題である。従来の固定概念の延長では解決できない大きな社会変革の渦中にあるといえる。しかし、資源のない日本の発展の原動力は、やはり独創的な教育の基盤にたった国家活動および企業活動に起因し、新しい国際社会の秩序の中で、全く新しい高付加価値社会の形成へと転換せざるをえない。サテライト研究所方式を世界に先駆けて実施し、世界に通用する高付加価値製品を基盤にして国際化を進めている一企業が、どのような仕組みで21世紀に挑戦しようとしているのか、そしてどのような人材を必要としているか、如何にして個性および独創性を重要視して能力開発を進めようとして実験をしているのかを紹介し、今回の一提言としたい。
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手塚 晃
原稿種別: 本文
p.
313-314
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
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稲森 潤
原稿種別: 本文
p.
315-316
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
カリキュラムの立場からは, 指導要領による教育の画一化や, 科学教育で教科書を教えるといった傾向のあることが指摘されている。この指摘は古くて新しい問題である。生徒の立場からは, 先生からの押しつけがなければ, 自然界の現象に対する生徒の疑問や興味はひじょうに多い。科学教育では生徒の疑問や興味を大事にしたい。
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朝井 英清
原稿種別: 本文
p.
317-322
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
かつて科学と技術は互いに峻別するところに意義をもち、それぞれの分野・領域ごとに専門性を高めることに価値を認めて永く推移してきた。今世紀半ばに至って各分野・領域の間の学際的な探究が、科学技術としての総合科学を開拓し、その画期的な進展は産業界や社会機構に構造的な変革をもたらし、市民をもその広範なシステムの中に包含しつつある。今や科学と技術の総合教育体系を探究・構築して現代市民の教養教育としての確立を急がなければならない。
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浅木森 利昭
原稿種別: 本文
p.
323-324
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小・中学校で行われている統計教育研究について、国立教育研究所のデータベースに収録されて研究主題の用語から、その概要をまとめた。
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水野 欽次
原稿種別: 本文
p.
325-326
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
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中嶽 治麿
原稿種別: 本文
p.
327-330
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中学生や高校生になると, 数学科や理科等の教科が嫌いになり, これらの教科から離れていこうとする傾向が強い. この理由としては, これらの教科の学習の仕方が十分に習得できないために, 学習は, 暗記と面倒な作業が主体になり, 苦しい学習が強要されるからであるとみられる. もし, 統計的見方・考え方・処理の仕方にみられれるような学習情報の処理が円滑に進められると, そのような傾向は解消され, この種の教科でも, 興味のもてる効果的な学習が展開されると考えられる. この報告は, 以上のような学習情報の処理について, 小学校4年, 6年, 中学校2年について調査をした結果を検討したもので, 小学校6年から中学校2年の間で, 学習情報の処理に問題があり, これらが, 原因の一つになっているということと, 必要な対応の仕方をどう考えるかについて述べる.
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赤木 愛和
原稿種別: 本文
p.
331-334
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
不確定な状況における推論(Thinking Under Uncertainity)についてはBeyth-Maromほかによる成書がある。統計教育においても「不確定な状況に対する迫り方を比較することができる」を目標の1つにすべきであろう。この目標は、算数教育における「起こりうるすべての場合を、適切な観点から分類整理して、順序よく、列挙することができる」を深めることになる。このような推論の実態を小4〜中3を対象として調査した。
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木村 捨雄
原稿種別: 本文
p.
335-338
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
この小論においては, 情報化対応の教育の中で捉えられている「情報活用」の基盤をなす「情報」の意味を捉え直し, 情報諸関連科学で考えられている情報の本来的な意義として捉えられている「情報創造」の意義を中核に据えた教育の重要性を指摘し, 知的創造に向けての統計教育カリキュラム設計論を提案する。さらに, 従来からの伝統的な「不確定性の中での統計的判断」に基づく客観的合理的な「行動決定・意志決定」のための統計教育から, 「感性の豊かさを育てる統計教育」のカリキュラム設計論を提案する。
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本松 裕二, 木村 捨雄
原稿種別: 本文
p.
339-342
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
教科書に見られる速さの文章問題をMayer(1981)の分類法を参考に分類し、速さの文章問題の困難度を規定する要因(教材特性)として、「運動場面」・「水量場面」の設定場面要因、「追いつき事態」・「出会い事態」の設定事態要因、「距離差」・「時間差」の設定条件要因があることを明らかにした。また、問題解決プロセスを仮説設定し、問題解決を阻むその他の詳細の原因を分析した。
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山西 典, 木村 捨雄
原稿種別: 本文
p.
343-346
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校算数科「数と計算領域」 の、乗法除法を使う文章問題を、単位量問題と倍問題に分ける。本稿では、単位量問題の相対的難易度を同定する。また、数の拡張により、演算決定の意味も変化しなければならないが、それを子どもたちは、どのようにスキーマを変化させることによって解決しているのかを探る。
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釈氏 孝浩, 長岐 英二
原稿種別: 本文
p.
347-350
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
総合的な数学的知性の涵養には, 数学的知識(MK)と問題解決戦略の統合的獲得が必要である。本稿では, 高等学校レベルの数学における問題解決戦略の立案とその適用に対する支援システムについて述べる。このシステムによって提供される学習支援は, 戦略立案過程の模範的なモデルと, 学習者の数学的思考の促進を企図した質問形式によるアドバイスから構成されている。原則的にシステムに主導された学習進行の中で, 学習者は随時必要に応じてシステムの支援機能を利用することができる。本稿は, まず, 数学学習の中での問題解決戦略の位置づけについて触れ, 具体的な問題解決を通しての適切な戦略選択への誘導について論ずる。また, 選択された戦略の具体的適用における学習誘導の試みについても述べる。
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鎌田 明美, 木村 捨雄
原稿種別: 本文
p.
351-352
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高等学校数学I関数領域における生徒の理解を, そのタイプに基づいて類型化し関数の基礎的な内容に対する個人の知識構造として表現した。これらを基にして, 今回のカリキュラム改訂の意図である数学的リテラシーの育成をいかに実践すべきかを考察するために, 生徒は, 実世界における問題に対していかに数学的モデル化を行い, どのように数学的知識を活用して問題解決しているのかという観点から研究をまとめた。
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益子 典文
原稿種別: 本文
p.
353-356
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
一次方程式の解決過程をルール化し, 解決過程の構造を表現できる数学的物語文法の開発を進めているが, 本稿では, その第一次案と, その解析結果の考察, さらに, 今後の実証的研究の計画について述べる。
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飯島 康之
原稿種別: 本文
p.
357-360
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, コンピュータの利用が問題解決に及ぼす影響を捉えるための指標の一つとして, 解決者の問題の変容が考えられることを提案した。そして, 筆者が開発したGeometrlc Constructorを用いた場合について, 2つの例について分析した。その結果, 事実の収集によって解決者の問題が変容した場面を指摘すると共に, それに伴ってコンピュータの使い方や図形の捉え方が変容することを指摘した。
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垣花 京子, 東原 義訓, 清水 克彦, 能田 伸彦, 中山 和彦
原稿種別: 本文
p.
361-364
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
コンパスと定規の代わりにコンピュータを使って、平面図形を描くことができ、作図したときの条件を保存したまま、その図形をマウスで、自由に変形することができるシミュレーションタイプのソフト「カブリ(Cabri-Geometry)」を中学1年生と2年生が平面図形の問題解決のために使用した。実験群と統制群との比較からカブリの使用は、オープンエンドな課題で効果をあげることが示された。
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坂谷内 勝
原稿種別: 本文
p.
365-368
発行日: 1991年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
確率概念に関する誤った主観的概念を分類し, 各概念を持っている学習者が, 硬貨投げ実験の確率判断をする際に, どのような心的過程によって問題解決し, 回答を導出するかを, プロセスルールで表現した。このプロセスルールは, 確率概念の個別指導を目的とする「確率概念の知的CA I」上に構築されている。今回は, プロセスルールに焦点を当てて, 本システムが持つ知識溝造と, 本システムの動きについて報告する。
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片山 舒康, 佐藤 弘典, 横浜 康継
原稿種別: 本文
p.
369-372
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
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西川 純
原稿種別: 本文
p.
373-374
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では中学生に難易度のことなる力学問題を複数与え、その後その問題を再生させた。また、図を含む力学問題と含まない問題を与え、その後その問題を再生させた。この再生された問題文によって学習者の力学問題の表象を調査した。この調査結果から、学習者の表象を力学分野での問題解決で図がどのような役割をはたし、それが学習者の表象を形成するかを明らかにする。
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松原 道男
原稿種別: 本文
p.
375-378
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究においては、複数の要因が複雑に絡み合っている学習者の総合的な判断に関する知識構造を、ニューラルネットワークを用いてモデル化する方法を明らかにするとともに、実際に中学生を対象として岩石の分類に関する調査を行い、モデルから各学習者の知識構造について考察を行ったものである。作成されたモデルから、各学習者の岩石を捉える観点や、各観点の類似性、同じような観点から捉えられる岩石などについて考察することができた。
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安藤 雅夫, 尾崎 浩巳, 石原 敏秀, 林 秀雄, 藤田 剛志
原稿種別: 本文
p.
379-380
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
電気回路学習の問題を解くとき、学習者がどのような思考過程を辿ったかをパソコンで分析できる教材ソフトを開発した。
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河田 孝義, 三浦 省五, 友枝 謙二
原稿種別: 本文
p.
381-384
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
英語教育においてはその内容を向上させるために多くの観点からアプローチがなされている。その中の一つである語彙研究による教材開発には基礎データとしての語彙表が必要である。本研究ではその語彙表を作成するためのソフトウェアについて述べる。これは単なる語の出現頻度を求めるのではなく、今後の語彙研究の多様性に対応できるように単語とそれを含む英文をも併記するように設計されている。
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細川 晃子, 鈴木 惠美子
原稿種別: 本文
p.
385-386
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
女子短大の情報処理科の学生がもつコンピュータやコンピュータ言語、ワープロに対するイメージに情報処理専門科目受講前後で違いがあらわれるかどうかをSD法により調査した。調査の結果、受講前の学生は一般的なイメージや過大なイメージをもつのに対し、受講後の学生は現実的なイメージをもっている点で違いがみられた。また、受講後の学生に情緒的イメージが強くあらわれることが示唆された。
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小川 待子, 石原 学
原稿種別: 本文
p.
387-390
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
短期大学でワープロ教育を効果的に行うために、学生がワープロに対して抱いているイメージと学生の上達度とは関係があるかについて、調査・分析を行った。その結果、初期の段階で. むずかしいという先入観を排除し、ワープロをおもしろいと捉えさせることが、ワープロへの興味・意欲となって現れ、高い上達度につながることがわかった。
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大隅 紀和, 佐藤 益正, 勝藤 宏純, 勝藤 和子
原稿種別: 本文
p.
391-394
発行日: 1991年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
日本の小学校で, 日本語入力(ワードプロセッシング)が実験的に取り組まれはじめたのは1980年代前半頃からである。それ以降の取り組みをレビューするとともに, 情報教育への位置づけを明確にする。また学習活動に日本語入力を活用するための, 基本操作練習部分の学習モデルとカリキュラムを提案する。
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引田 真人, 大隅 紀和
原稿種別: 本文
p.
395-398
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学生の漢字の読み能力向上に有効にはたらくワープロ活用の方法を検討するために, ワープロを使った学習をしている学校の児童に対して漢字の読み・日本語入力・漢字の読みの3段階の実験調査を行った。その実験調査の過程と結果について報告する。
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宮尾 亘
原稿種別: 本文
p.
399-400
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
フィルタ回路は大学の低学年で講義およひ実験で教えているが, 学生にとっては難解なものとされている。その理由はフィルタ回路をブラックボックスにして入力側と出力側の電流, 電圧のみに着目して動作特性を求める4端子回路鋼で説明しているため, フィルタリングの物理現象が理解されていないためである。そこで電磁気学的な説明により, 学生の直感に訴え, 理解させることを試みてみて, 学生の反応を調べた。
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岩嵜 利勝, 戸北 凱惟
原稿種別: 本文
p.
401-402
発行日: 1991年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本報告は、理科と技術科を担当している教師が「どのように理科と技術科の内容を区別しているか」を電気教材を例に調査することで、理科と技術科のとらえ方の違いを考察しようというものである。今回行ったアンケート調査から「理科の教師は、基礎的な内容の知識・理解を重視している。」また、「技術科の教師は、内容より実習での生徒の行動を重視している。」ということを明らかにすることができた。
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荒木 勉
原稿種別: 本文
p.
403-406
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筑波大学附属坂戸高等学校機械科において「課題実習」という科目を作り、実践して3年が過ぎた。その中の一つの班として、設計・製図に関連付け、「企画・設計・製図・製作・検討をし、最適化をする」という、一連の流れを持たせた取り組みを行なってきた。コンピュータの利用や、各種モデリングを通して、自分がイメージし設計した物を具体化することにより、考えや図面との比較ができ、相違点や学習の成果を体験的に確かめられ、容易に検討が加えられ、授業の活性化が図れた。
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久芳 頼正, 石原 学
原稿種別: 本文
p.
407-410
発行日: 1991年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では, パソコンの機種やOSに依存しないメカトロニクス教育環境の整備の重要性を提唱し, 市販のメカトロニクス教材なども利用でき, 初心者から中級者までの幅の広い学習者がメカトロニクスの基本知識を理解しやすい教材の開発を目的とする。さらに, マイコンを搭載した三輪車教材の制御システムを例にして, 操作性に優れ, 教育環境が整備されたメカトロニクス教材の有用性を検討する。
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杉本 良一
原稿種別: 本文
p.
411-412
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
パソコンのマウス端子を利用した簡単な理科実験用計測インターフェースを使うことにより, 較正の仕方, 装置の工夫など科学の方法が学べる。今回は磁気測定, 圧力測定の回路を紹介し, また, 温度測定の回路を現職教師及び学生の指導に用いた結果を報告する。
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前迫 孝憲
原稿種別: 本文
p.
413-414
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本報告では、放射線の測定を初中等段階で体験することの可能なパーソナルコンピュータ用のインタフェースについて述べる。環境に関する教育が重要な課題となっている現在、放射線に対する基礎的な測定を体験することは、将来を担う生徒に貴重な機会を提供するものと考えられる。また、測定に時間を要する放射線の計測はコンピュータを利用する効果が大きいことから、情報教育の視点からも有益と思われる。
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鹿野川 正彦, 大場 勇治郎, 宮尾 亘
原稿種別: 本文
p.
415-416
発行日: 1991年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
大学1年生が日常生活に現れる現象を、どのように物理的な考え方と関係させて理解しているかを調査した。調査対象は慶応大学理工学部1年生約350人である。問題は力学を主体とし、流体、電気の分野から16題が選ばれている。学生の解答を集計した結果、正解率は問題によって、かなりぱらつきがある。しかし、ユニークな考え方をする学生もおり、解答の中にはかなり興味あるものも見受けられた。
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飯田 賢一, 大場 勇治郎
原稿種別: 本文
p.
417-420
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
振動現象の解析と合成を定量的に扱う方法として, フーリエ解析法がある。この内容をそのまま実験テーマとして, 理工系2年生の学生実験で実施するには難しすぎる。そのため, 概念や考え方を理解しやすくするために, タッチスクリーンを取り付けたパーソナルコンピュータ(パソコン)を用い, 指のタッチのみで波形の分解と合成のプログラムを実行できるようにした。これにより従来のマウスを用いた方法よりもっとユーザーフレンドリーなソフトウェア(プログラムを含む)の開発ができた。この装置により実験の理解が容易になり, 教育効果が高められた。
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井上 光洋
原稿種別: 本文
p.
421-422
発行日: 1991年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
授業技術支援システムにのせるコースウェアとしての授業技術訓練プログラムを開発することを目指し、それらの内容を各訓練段階、①教育実習の事前②教育実習中③教育実習の事後④初任者研修に応じて焦点化し、さらに授業技術を従来の教材スキルの枠組をふまえ「予測」、「意思決定」および「知覚作用」を取り込んだ訓練内容とすることを提案する。
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村井 護晏, 牧野 治敏, 柴田 雅雄
原稿種別: 本文
p.
423-424
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
授業の経験を持たない学生に授業の観点を示す方法としてVTR制御タイプのCAIを開発している。特に, 授業をみる観点として, 授業中の子供全体の皮膚抵抗反応からみていこうとするものである。本報告は特に長時間沈黙場面における発問のパターンに関してのものであり, 発問の仕方とその時の子供達の受け取り方に関するものでもある。
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吉崎 静夫, 渡辺 和志
原稿種別: 本文
p.
425-428
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は, 授業中の子どもの学習状態(認知・情意過程)の把握に再生刺激法(授業をビデオに録画し, 授業終了後, 録画された授業を子どもに視聴させながら, 授業中に考えたことや感じたことを自己報告させる方法)を適用し, 次にその結果を教師にフィードバックすることによって, 子どもの認知・情意過程についての自己評価と教師評価とのズレを教師に意識化させようとする試みである。そして, 教師は, どのような授業場面やどのような子どもにおいてそのズレが大きいのか, さらにそのズレの原因は何なのかについて熟思することが求められた。
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松田 伯彦, 佐竹 勝利, 片山 美智代, 佐藤 祐子, 福家 弘康
原稿種別: 本文
p.
429-430
発行日: 1991年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
教師の資質・力量について多くの研究があるが、必ずしも現在のところ体系だったものとは言い難い。そこで、教師の資質・力量を示す特性を、①授業②特別活動③生徒指導④学級経営⑤その他の場面で、教師の自由記述により収集した。その結果は、井上(1)や岸本(2)より多くの項目(尺度)により、教師の資質・力量を測定した方が妥当であることを示唆した。
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赤堀 侃司
原稿種別: 本文
p.
431-434
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学習課題系列が与えられた時、この系列がどのような教授方略の元で系列化されたかを推定する事は、教科書分析や授業設計において重要な課題であるが、本論文では、これを推定し視覚的に表示する方法の適用事例について報告する。但しその教授方略とは、筆者の定義した関連性等の概念によるものであり(赤堀.1991a)、学習課題の一般的意味内容まで表現しているものではないが、授業設計や授業分析において1つの指標となると思われる。
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浦野 弘, 濱中 正男
原稿種別: 本文
p.
435-436
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学習者が積極的に外部環境へ働きかけることによって, 自らの既有の知識体系を変容していく活動が見られるのが, 観察・実験の場面である。そのような実験場面におけるグループ内の言語行動を中心とした生徒の活動の分析について報告する。
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太田 豊穂, 中嶽 治麿
原稿種別: 本文
p.
437-438
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
授業の展開における評価は、授業者である教師が判断評価して、進行している。発問に対する学習者からのさまざまな応答に対して即座に判断し、切り替えしの発問、補足発問や掘り下げた発問をしたり、学習者に対する対処がスムーズに運んでいる。授業の進行を、学習者側の情報を基にして、授業の展開過程を検討する試みについて報告する。
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中嶽 治麿, 太田 豊穂
原稿種別: 本文
p.
439-442
発行日: 1991年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
授業の展開の過程での評価は, 授業担当教師の判断で進められる. この場合, 指名した学習者の反応や, 特定の学習者の課題への対応の仕方, 学習時間等の情報が判断の基準になる. その判断が適切で, 的確な評価が行われた場合は, 授業は円滑に, また, 効果的に展開する。今回は, このような評価情報をどのように構成し抽出するか, そのための基礎資料をどう作成するか, 評価結果の処遇をどうするか等の課題を学習指導案の構成と授業の展開過程の分析と評価を主体に検討すると共に, システム化の方法について, 授業研究データから検討した結果を報告する。
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松居 辰則, 竹谷 誠
原稿種別: 本文
p.
443-446
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
選択肢回答形式のアンケート調査法は, 人間の行動や心理的側面を測定する代表的な方法である。意味構造分析(SS分析:Semantic structure Analysis)はこれらのデータの分析法である。そして, SS分析の構造グラフをSSグラフと呼ぶが, その2次元配置法としては縦軸を平均評定値, 横軸にゾーン決定値を用いる方法を提案した。本稿では, 各項目のもつ情報量, 特に有効カテゴリー数と順序性との関連を考察し, この有効カテゴリー数によって横軸を構成すると評定値の分散の大小が明確になり, 反応パターンまで含めた項目の関係の把握が可能となることをモデルと実例を通して示す。
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宮地 功
原稿種別: 本文
p.
447-448
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
算術代入文のドリル型CAIを開発し、前期末と後期末の2回そのCAIを実践した。このCAIによってすべてに正答できるまで繰り返し学習した。前期末に対して後期末の学習回数は約1/2に減少し、学習時間と解説時間は約1/3に減少し、初期学習時間は約1/4に減少した。本CAIを利用した学習における平均正答率はロジスティック曲線に従い、学習時間は累計習熟曲線に従うとして学習過程を推定することができると言える。
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余田 義彦
原稿種別: 本文
p.
449-452
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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教育用ソフトの評価は、おとなが触ってみるだけでなく、生徒に実際に触らせてみておこなうべきである。本研究では、教育用ソフトの有効性を、生徒に試用させた結果に基づいて評価する手法を開発した。本研究で開発した手法は、ソフトで学習しているときの生徒の発話を分析し、そのソフトがどのような種類の思考を多く引き出しているか計量的に明らかにできる点に特徴がある。
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吉岡 亮衛
原稿種別: 本文
p.
453-454
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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自由連想法で得られたデータをコンピュータで処理する際に、行われるデータのクリーニング作業で整理された語について分析した結果を、今後のデータのクリーニングの際に注意しておくべき観点としてまとめた。
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北村 静一
原稿種別: 本文
p.
455-458
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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CAIは本来個別的で進度がばらばらなプログラム学習形態の物で、集団的な一斉学習とは相入れない。CAIコースウエアは教師とクラスの性格にマッチした物を自作すべきであるが、市販の物を使うなら、多くの物から優秀な物を選ぶべきである。但し金が掛かりすぎるので行政はもっと援助をしなければならない。
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竹花 史康
原稿種別: 本文
p.
459-460
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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コースウェアのフレーム1つ1つの内容・機能に着目して開発した「フレーム機能分析カテゴリーシステム」と実際のCAI学習記録を基に、開発したコースウェアの問題点を見つけ出し、改善する一方法について、中学校数学科のコースウェアを例に報告する。
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廣瀬 一仁, 竹花 史康
原稿種別: 本文
p.
461-464
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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コースウェアのフレーム1つ1つの内容・機能に着目して開発した「フレーム機能分析カテゴリーシステム」と実際のCAI学習記録を基に、開発したコースウェアの問題点を見つけ出し改善する一方法について、中学校技術科情報基礎領域のコースウェアを例に報告する。
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藤井 幸一
原稿種別: 本文
p.
465-468
発行日: 1991/07/26
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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今回、システムに追加した機能として、画面数が多くなる教材の場合は、データをディレクトリー構造に保存できるようにしたこと、任意の画面で、各種の演算子に対する連続計算ができるようにしたこと等がある。これらの追加機能も利用して開発した5つの教材の内容について説明をし、本システムが簡単に多くの教材画面を作成できるようになったことを報告する。
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