アフリカ研究
Online ISSN : 1884-5533
Print ISSN : 0065-4140
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2011 巻 , 79 号
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論文
  • 石原 豊一
    原稿種別: 論文
    2011 巻 (2011) 79 号 p. 1-11
    公開日: 2014/01/25
    ジャーナル フリー
    近年開発援助としての途上国へのスポーツ普及という新たなかたちでスポーツの拡大が起こっている。先進国からの援助の一環として実施されたスポーツの普及活動は,ある意味では途上国の人々に富へのツールとしてのスポーツの技能を身につけさせることになる。
    その一方で,近年,周辺各国のリーグが先進国のトッププロリーグへの人材供給地としての役割を担うようになり,トップリーグによる選手獲得網が地球規模で拡大していくという流れにより,グローバル化したスポーツにとって,アフリカは新たな労働力貯水池となりつつある。
    本稿においては,一人のアフリカ人プロ野球選手の例を提示し,スポーツ労働移民の形態がグローバル化の加速度的な進展のなかで変容を遂げ,既存の枠組みでは収まらなくなってきていることを分析する。そこでは,競技レベルの決して高くない選手がスポーツ労働移民として日本へやってきた要因として,スポーツによる開発援助とプロスポーツにおける選手獲得網のグローバルな拡大を指摘する。こうして,現在において人の移動が単一の要因だけには求められなくなってきていることを論証する。
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  • 鈴木 英明
    原稿種別: 論文
    2011 巻 (2011) 79 号 p. 13-25
    公開日: 2014/01/25
    ジャーナル フリー
    近年,奴隷交易廃絶活動に関する研究は一層の盛り上がりを見せ,研究対象が拡張され,また研究視座も多角化している。そのなかで,インド洋西海域に関する研究も増えている。しかし,現在の研究は,少なくともインド洋西海域に関する研究についていえば,奴隷交易を他の交易と切り離して議論を進めるのが一般的である。したがって,奴隷交易廃絶活動にかかわる研究も,その活動が奴隷交易以外に与える影響については,充分に考察してこなかった。本稿は,そうした動向を踏まえて,洋上での活動がいかなるもので,それがこの海域の海運にいかなる影響を与えたのかを考察した。
    考察の結果明らかになったのは,次の点である。①イギリス海軍が洋上での奴隷交易廃絶活動に参入する1860年代以降,洋上での活動の成果は飛躍した。②この飛躍の背景には,イギリス海軍の「奴隷船」拿捕に関する規定が大きく作用していた。③この規定によって,イギリス海軍の艦船は,奴隷を実際に救助しなくても,報奨金を得られ,それが成果の飛躍に繋がっていたのである。④しかしながら,こうしたイギリス海軍の活動は,インド洋西海域の海上輸送一般に甚大な影響を及ぼしてもいた。⑤なぜならば,彼らが参照した大西洋での経験とは異なり,インド洋西海域では奴隷の輸送と他の輸送とは区別されず,また,奴隷を専門に輸送する船舶とそれ以外とを外見や構造から見分けることもできなかったからである。⑥それゆえに,イギリス海軍は奴隷を輸送していない船舶をも「奴隷船」と認識し,奴隷交易廃絶活動の名のもとにそれらに打撃を与えていた。いわば,彼らの活動は「『奴隷船』狩り」と呼びうる側面を有していたのであった。
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  • 遠藤 聡子
    原稿種別: 論文
    2011 巻 (2011) 79 号 p. 27-44
    公開日: 2014/01/25
    ジャーナル フリー
    服装文化の世界的傾向をみると,洋服が広く行き渡る一方,各地の民族衣装が廃れているという構図がある。しかし,西アフリカを中心とした地域の女性の間では,いずれとも異なる衣装が普及する。19世紀ヨーロッパで最初に製造され,その後西アフリカにもたらされたプリント布「パーニュ」を用い,衣服に仕立てたものである。アフリカの「伝統」衣装ではない,しかし地域に特有の衣服が,女性たちの間で日常着,晴れ着として用いられている。本研究は,ブルキナファソ第二の都市ボボジュラソの事例から,現地でのパーニュを用いた衣服の着用を明らかにし,独特の衣服が普及する背景を考察した。
    調査地で観察されたパーニュを用いた衣服は形がきわめて多様であり,さらに流行が継続的に移り変わることが明らかになった。このように形が絶え間なく変化する特質が,世界的に普及する洋服と共通しており,パーニュを用いた衣服が地域で支持される背景として考えられた。
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