【目的】身体機能低下を有する在宅高齢者へのレジスタンストレーニングおよびタンパク質強化型栄養療法の複合的介入が,各々の単独介入または双方を実施しない場合と比べ有効か評価する.
【方法】The Cochrane handbookの手法を用いシステマティックレビューとメタアナリシスを行った.適格基準は①身体機能低下を有する65歳以上の在宅高齢者,②レジスタンストレーニングとタンパク質強化型栄養療法の複合的介入,③対照群はこれらの複合的介入を含まない,④ランダム化比較試験とした.
【結果】採択研究は13研究であった.メタアナリシスの結果,介入群で双方を実施しない群と比較し,10・12週間後の5回椅子立ち上がりテストに有意な改善を認めた(Mean Difference=-2.15; 95%Confidenc Interval=-3.00, -1.30; I2=0%).
【結論】身体機能低下を有する在宅高齢者へのレジスタンストレーニングおよびタンパク質強化型栄養療法の複合的介入は下肢機能およびバランス機能向上に有効であるが,エビデンスは限定的である.
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