農業土木における情報処理は, 情報処理機器が最近になって発達したこともあり, 高校, 大学における教育ばかりでなく, 農水省内におけるシステム化研修が大きな位置を占めてきた。システム化研修の上級コースの歴史を振り返り, 農水省内での今までの情報処理教育の歴史を振り返った。また, ダウンサイジングに代表される情報機器の発展の歴史を取りまとめ展望を行った。これらの見地に立てば今後のあるべき農業土木における情報処理教育は, ユーザー教育と開発者教育に分けることができる。また, 技術者の習得すべき技術は, 短期の個人プレイ中心のものと, 長期のチームプレイ中心のものに分けることができる。これらの視点に立って, 何種類かのカリキュラムを編成し, 技術的スタンダードを示すことができる。
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