【はじめに】公益社団法人愛知県臨床検査技師会輸血検査研究班では愛知県内の輸血検査技術向上および標準化を図るため,毎年実技研修会を開催してきた.今回,コロナ禍で実施した新しい実技研修会の内容およびその効果について報告する.
【方法】2021年度は開催形式をWebに変更した.2022年度は事前に検体を送付し検査を実施してもらうことにした.いずれの研修会でもグループワークの時間を設け,受講生全員が発言できるように工夫した.
【結果】アンケートの結果,2021年度と2022年度はそれぞれ「満足」が81%,85%であった.また実技研修会に対しては好意的な意見が多数寄せられた.
【考察】コロナ禍において感染拡大を防ぐ社会の要請と輸血検査技術の維持,向上への貢献という狭間で新様式での研修会を開催した.既存の形にとらわれない柔軟な発想をもって受講生に有益な実技研修会のあり方を継続して検討していきたい.
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