Journal of Neuroendovascular Therapy
Online ISSN : 2186-2494
Print ISSN : 1882-4072
9 巻 , 4 号
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原著
  • 清水 信行, 鈴木 謙介, 藤井 淑子, 井上 佑樹, 杉浦 嘉樹, 河村 洋介, 鈴木 亮太郎, 高野 一成, 永石 雅也, 滝川 知司, ...
    2015 年 9 巻 4 号 p. 179-186
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/30
    [早期公開] 公開日: 2015/06/26
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】比較的稀とされるAnterior condylar confluent dural AVF(ACC DAVF)に対して当院で治療経験した症例群のその臨床的特徴,治療方法,転帰をまとめる.【方法・結果】2011 年4 月から2014 年8 月に至るまで,当院で治療したACC DAVF は5 例6 病変で,平均年齢65.6 ± 8.9 歳,全例男性であった.病片側は,左2 例,右2 例,両側1 例であった.いずれも耳鳴を主訴に発見された.流入動脈は,上行咽頭動脈5 例,後頭動脈2 例,椎骨動脈4 例であった.4 例でシャント部にvenous pouch の形成が確認でき,その大きさは平均9.8 ± 2.5 mm であった.静脈に逆流する血行動態を持つものは6 例中4 例であった.全例で,経静脈的にtargeting embolization が可能で,うち3 例でmicro balloon を併用した.その結果,使用したコイルは平均10.4 ± 2.87 個,コイル長は平均100 ± 37.6 cm であった.脳血管撮影上,全例でシャントは消失し,また耳鳴も消失した.術後,舌下神経麻痺など重篤な合併症を呈した症例は皆無であった.術後の観察期間は平均15.3 ± 11.1 ヶ月で,再治療を有したものはなかった.【考察】ACC DAVF は,近年,経静脈的コイル塞栓術が有効であるとの報告が散見されるが,micro balloon を用いて,venous pouch を標的としたtargeting embolization を施行することで,舌下神経麻痺を回避することができ有用と考えた
  • 江面 正幸, 木村 尚人, 上之原 広司
    2015 年 9 巻 4 号 p. 187-191
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/30
    [早期公開] 公開日: 2015/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】われわれは以前ダブルルーメンマイクロバルーンカテーテルである政宗を開発した.今回はこのバルーンをさらに柔軟にしたスーパー政宗を開発し,動物実験で検証した.【方法】すでに商品化されているシングルルーメンのスーパーコンプライアントバルーンと同等以上のコンプライアンスを目標とした.コンプライアンスを増すためスチレン系エラストマーを素材とした.この素材は半透膜ではないため,パージ孔を設置した.次に,家畜ブタに動脈瘤モデルを作成し,ヒトの動脈瘤塞栓術に近い状況で使用することにより,スーパーコンプライアントシングルルーメンマイクロバルーンカテーテルとの比較を行った.X 線所見に加えて,組織所見を点数化し組織傷害の程度を比較した.【結果】スチレン系エラストマーを使用しても,従来と同等のカテーテル径,バルーンサイズのバルーンを作成することができた.操作上は両者の違いは認めなかった.組織所見では,スーパー政宗の方が組織傷害が少なかった.【結論】スーパー政宗は,非常に柔らかいバルーンであり,バルーンカテーテルを併用した動脈瘤治療の治療戦略を大幅に拡大させるものである.
症例報告
  • 江面 正幸, 木村 尚人, 上之原 広司
    2015 年 9 巻 4 号 p. 192-196
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/30
    [早期公開] 公開日: 2015/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】動脈瘤治療時のアシストバルーンとして認可されたダブルルーメンバルーンカテーテルであるスーパー政宗を臨床応用した.【症例1】73 歳女性,未破裂内頚動脈瘤.塞栓術の初期段階のおいてはスーパー政宗を通常のマイクロカテーテルとして使用した.塞栓術の終盤でスーパー政宗を拡張させ,その内腔から塞栓を継続した.【症例2】68 歳女性,未破裂脳底動脈瘤.動脈瘤は,急峻な角度で分岐する右後大脳動脈に多く騎乗していた.このため左後大脳動脈にスーパー政宗を誘導し,右後大脳動脈に突出させるようにバルーンを拡張した.【結論】多彩な機能を持つスーパー政宗は動脈瘤の治療戦略を大幅に拡大させる可能性のあるデバイスである.
  • Takafumi MITSUTAKE, Kouhei NII, Hiroshi AIKAWA, Masanori TSUTSUMI, Min ...
    2015 年 9 巻 4 号 p. 197-202
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/30
    [早期公開] 公開日: 2015/06/30
    ジャーナル オープンアクセス
    Objective: We report a case of acute internal carotid artery (ICA) severe stenosis completely recanalized using a stent placement and a Solitaire FR.
    Case presentation: A 72-year-old man presented with sudden onset of left hemiplegia and dysarthria. MRI showed early ischemic changes in the right insular cortex and frontal cortex along with right severe ICA stenosis. Cerebral angiography demonstrated severe stenosis at the origin of the right ICA and middle cerebral artery (MCA) occlusion. The ICA stenosis was improved by stent placement at the origin of ICA, and MCA occlusion was done by thrombectomy using the Solitaire FR resulting in neurological improvement.
    Conclusion: IV-tPA therapy was not particularly useful in patients with ICA severe stenosis. However, if standard medical management is ineffective in patients with acute cerebral infarction due to tandem arterial lesions, combined percutaneous revascularization of each lesions can prevent catastrophic events.
  • 大西 麻紀子, 河野 健一, 新谷 亜紀, 寺田 友昭
    2015 年 9 巻 4 号 p. 203-208
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/30
    [早期公開] 公開日: 2015/06/30
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術を行い,再開通,動脈瘤増大,破裂の経時的画像変化を捉えた1 例を経験したので報告する.【症例】75 歳男性.未破裂脳底動脈瘤に対しコイル塞栓術を行い半年後はcomplete occlusion であった.半年毎のMRA でフォローアップを行ったが,再開通をきたし,その後,動脈瘤の増大を認めた.再治療の同意が得られず,6 年後に破裂を来した.その間の動脈瘤の形状変化を10 回のMRA にて捉えることができた.【結論】破裂までの経時的な形状変化を捉えた画像は貴重であり,症例の蓄積が必要であるが,本症例では動脈瘤の頂点に達する血流を認めた時,もしくは動脈瘤の増大を認めた時に再治療を行うべきと思われた.
  • 早瀬 睦, 服部 悦子, 北原 孝宏, 宮腰 明典, 多喜 純也, 中村 威彦, 波多野 武人
    2015 年 9 巻 4 号 p. 209-212
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/30
    [早期公開] 公開日: 2015/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】前脈絡叢動脈と後交通動脈の共通幹と内頚動脈の分岐部に発生した未破裂脳動脈瘤に対しコイル塞栓術を行った.この稀な動脈瘤について前脈絡叢動脈の解剖学的バリエーションに関する文献的考察を加え報告する.【症例】73 歳女性,脳ドックで左内頚動脈瘤を指摘された.脳血管撮影で前脈絡叢動脈と後交通動脈の共通幹と内頚動脈との分岐部に動脈瘤を認めた.これに対しコイル塞栓術を施行し良好な転帰が得られた.【結論】前脈絡叢動脈の稀なバリエーションである後交通動脈との共通幹に生じた動脈瘤を経験した.解剖学的知識と3D 回転血管撮影やAllcock test での詳細な術前検討が,この部の瘤の治療において重要である.
テクニカルノート
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