港湾施設の設計基準書が改訂され,水平震度
khの算出方法が大きく変更された.このため,旧基準で設計された既存岸壁が新基準においては耐震性能を満足できないことも想定される.本研究では,旧基準で設計された関東地方の既存岸壁を対象に新旧基準での
khを比較した.また,重回帰分析によって新旧基準の
khの大小関係に影響を与える因子を調べた.その結果,旧基準よりも新基準での
khが上回った割合は16%と少なかった.また,特定の港湾に立地する施設,岸壁の壁高が大きい施設,重要度係数が小さい施設において,新基準での
khが旧基準での
khよりも大きくなる傾向にあった.
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