フィルム成形や薄膜塗布などの分野で,長さ数mに及ぶ高精度な超長尺工具が必要とされている.これらの工具の真直度やエッジ形状などが工具の性能を大きく左右している.本研究では,超長尺工具の精密形状計測を目的とする.本発表では,高精度な基準を必要としない知的計測の概念を利用して,最大8mに及ぶ超長尺工具の真直度を計測する手法に関する研究を行った.8mのストロークを持つ超長尺工具計測装置を開発し,超長尺工具の計測方法の確立を行った.反転法を用いた真直度計測では,8mの全長に渡って0.96μm(3σ)の繰り返し精度で,運動誤差を測定できることを示した.
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