季刊地理学
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64 巻, 1 号
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研究ノート
  • 瀧本 家康, 境田 清隆
    2012 年 64 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/05/11
    ジャーナル フリー
    1993∼1995年における5∼10月の暖候期静穏日を対象として,東北地方の海陸風出現に関する気候学的な調査を行った。その結果,暖候期静穏日には,いずれの平野でも海風が発達すること(全平野型)が多く,その風系は,内陸が低圧部となる局地気圧場と良く対応している。同時に,北上低地の海風出現・非出現が,総観規模の上層風向および大気安定度と関係していることが示唆された。
    「全平野型」の風系の日変化からは,日本海側と太平洋側で海風吹送時間が大きく異なることも明らかとなった。こうした違いは,総観規模の気圧傾度の影響を受けた夜間に東高西低となる局地気圧場と密接に関係していることが示唆された。
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