芝草研究
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17 巻 , 1 号
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  • 北村 文雄
    1988 年 17 巻 1 号 p. 5-17
    発行日: 1988/08/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    本研究は日本のゴルフ場に使用されている芝草の植栽分布を明らかにすることを目的として行われた。調査対象とした日本全域にわたる456箇所のゴルフ場について, 植栽された芝草の種類とその植栽分布に関して検討がなされた。その結果は次のとおりである。
    イ) 日本のゴルフ場では世界の主要芝草の大部分が見出せる。
    ロ) 寒地型芝は日本北部を中心に, 中間型芝は中央部を中心とした大きな地域に, 暖地型芝は南部にまれにみられる。
    ハ) 寒地型芝のベントグラス類の植栽分布は日本全土に広がり, シバ類よりも分布域が広くなっている。
  • 石原 正義
    1988 年 17 巻 1 号 p. 18-32
    発行日: 1988/08/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    1.程ケ谷カントリー倶楽部のNo.6コースのBG (ベントグリーン) , KG (コーライグリーン) , FW (フェアウエイ) について1986年12月より1987年12月までの1年間毎月1回ホールカッターで分析試料を採取し, BGは茎葉と根, KG, FWは茎葉, ほふく茎, 根について, 乾物重, 全炭水化物, 窒素, リン酸, カリウム, カルシウム, マグネシウム, ナトリウム, マンガン, 鉄, 銅, 亜鉛の分析を行ない, また, 一部の成分については1m2当たり全量を算して季節的変化の大要を明らかにした。
    2.乾物重についてみると, BGでは4~8月に根重が急速に増加したので, この期間の全乾物重が著しく増加した。KG, FWでは5月以降主としてほふく茎の増加のために乾物重が増加した。この調査でBGは3月, KG, FWは5月に新らしい根あるいはほふく茎の生長の開始することが認められた。
    3.BGは4~10月に茎葉中の全炭水化物含量が著しく減少したが, KG, FWでは減少量が少なかった。ベントグラスはC3植物であるのに対し, コーライ芝はC4植物である。本実験で, コーライ芝はベントグラスより夏季における同化能力のすぐれていることが認められた。
    4.無機成分含量はKG, FWに比べてBGが一般に高い傾向を示した。特に, BGは根中のマンガン, 鉄, 銅, 亜鉛含量がKG, FWに比べて顕著に高く, そのため, 1m2当たりのこれらの成分の吸収量の著しく多いことが認められた。
  • 大原 洋一
    1988 年 17 巻 1 号 p. 33-38
    発行日: 1988/08/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 谷 利一, 反保 宏行, 一谷 多喜郎
    1988 年 17 巻 1 号 p. 39-48
    発行日: 1988/08/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    コウライグリーンでは, 春期の萌芽時より芽数が減少してターフ表層が著しく不均質となることがある。本研究では, このような症状を“不揃症”と仮称して, その病因ならびに殺菌剤による防除法について検討した。
    (1) 本症状の発生した箇所の芝草組織および根圏土壌からはPythium graminicola (Pg) , P.torulosum (Pt) , P.vanteypoolii (Pv) が高頻度に分離される。
    (2) ノシバ子苗を用いた接種試験によると, PgおよびPvが低温下 (5~15℃) でも病原性があった。Ptは5~25℃間で病原性を示さなかった。
    (3) 本症状に対して, 萌芽初期からのメタラキシル含有剤およびヒドロキシイソキサゾール・メタラキシル混合剤が極めて有効で, 処理区では芽数および地上部乾重が無処理区の約2倍であった。
    (4) 両処理区からはPgおよびPvは検出されなかった。
    以上の結果から, 本症状は2種のピシウム菌によるものであり, 殺菌剤によって防除が可能であると結論した。
  • 中山 裕人, 近内 誠登, 一前 宣正
    1988 年 17 巻 1 号 p. 49-52
    発行日: 1988/08/25
    公開日: 2010/12/09
    ジャーナル フリー
    除草剤の効力発現に及ぼす界面活性剤の影響について検定した。
    1.スズメノカタビラに対するアシュラムと界面活性剤混合による枯殺効果は, 明らかに共力効果を示し, 界面活性剤No.4およびNo.17でとくに相乗作用が高かった。
    2.界面活性剤のHLB (Hydrophillic Lipophillic Balance) は12前後でアシュラムとの共力効果が高かった。
    3.ビアラホスと界面活性剤の混合処理により, 殺草効果の増加を示した。有効な界面活性剤の条件は, エチレンオキサイド付加モル数が8~12の範囲であった。
    4.非選択性除草剤4種に対する界面活性剤添加による除草効果は明らかに増加し, とくにシアン酸ソーダで著るしく, 次いでグリホサート, ビアラホス, アロキシジムの順であった。
  • 廿日出 正美, 片山 晴喜, 山中 聡
    1988 年 17 巻 1 号 p. 53-58
    発行日: 1988/08/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    昆虫寄生性線虫Steinernema属はコガネムシ類幼虫に対して感染性を示さなかった。しかし, 石橋らがこの感染態幼虫 (J3) がオキサミルの低濃度区で活性化され, ヨトウムシ類の感染性を高めると報告した。この理論を応用して, 線虫と殺虫剤の混用によるコガネムシ幼虫に対する殺虫力を検討したところ, スミチオンやダイアジノン乳剤の1000倍, 5000倍区で高い相乗効果のあることが明らかとなった。その作用機構はコガネムシ幼虫が殺虫剤によって何らかの影響を受け, その後線虫が体内に侵入し, 感染性を高めるものと思われる。
  • 寺井 謙次
    1988 年 17 巻 1 号 p. 59-66
    発行日: 1988/08/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 助久
    1988 年 17 巻 1 号 p. 67-74
    発行日: 1988/08/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • ハーレイ R.
    1988 年 17 巻 1 号 p. 75-82
    発行日: 1988/08/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    日本の気候帯を3つに区分し, それぞれの地帯に適する芝草の種類を挙げた。このうち「移行地帯」とは寒地と暖地に挾まれた地帯 (第2図) で, 暖地型の日本シバも寒地型芝草も, 両方栽培可能な地帯である。しかし日本シバは, ゴルフをはじめ各種スポーツの盛んな秋から晩春まで, 5~7ケ月間は休眠して葉が褐色に変るばかりでなく, ひどい傷害を受けて毎年補修しなければならない。
    スポーツ・フィールドに使われている寒地型芝草 (ペレニアルライグラス, トールフェスク, 細葉フェスク類, ラフストークメドウグラス, クリーピングベントグラス, ケンタッキーブルーグラス) の主な特性と適応地帯について述べた。
    また, 日本芝の上に寒地型芝草をオーバーシーディングして“常緑芝生”をつくる利点と播種方法を述べ日本で成功している12のゴルフ場を紹介した。
  • 角田 三郎
    1988 年 17 巻 1 号 p. 83-94
    発行日: 1988/08/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
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