図書館学会年報
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37 巻, 2 号
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論文
  • ー「図書館学教育の実態と改善に関する調査一大学図書館編」の報告
    三浦 逸雄, 菊池 しづ子, 森 智彦, 堀川 照代
    原稿種別: 論文
    1991 年 37 巻 2 号 p. 49-63
    発行日: 1991年
    公開日: 2021/11/10
    ジャーナル フリー
     本論文は1989年10月に全国の国公私立大学図書館(中央館)の統括責任者,閲覧・参考責任者,整理責任者を対象に実施した図書館学教育に関する質問紙調査の集計結果(回収数 939名,回収率 64.0%)とその分析である。調査項目は多岐にわたるが,本論文は「回答者の個人的属性」と「大学図書館員に必要な知識・技術」についての報告である。
     回答者の個人的属性としては,性別,年齢構成,図書館員としての通算勤務年数,図書館員としての主な経歴,司書資格の有無,司書資格の取得方法について尋ね,その集計結果から興味ある実態が明らかにされた。また,大学図書館員に必要と思われる39種の知識・技術のリストを予め作成し,それぞれの必要度を三つの選択肢を設けて尋ねた。選択肢に重み付けを行い,39種の知識・技術の順位を求め,米国における類似の調査との比較など様々な角度から検討を加えた。
  • 海野 敏, 長澤 雅男, 戸田 愼一
    原稿種別: 論文
    1991 年 37 巻 2 号 p. 64-77
    発行日: 1991年
    公開日: 2021/11/10
    ジャーナル フリー
     わが国における大学図書館参考業務の総合研究の一環として,参考業務の構造を記述した理念的モデルの構築を試みた。その目的は,参考業務の構成要素間の関係を明らかにし,効果的かつ効率的な業務の設計および運営のための目安を提示することにある。構築したモデルは,参考業務の構成要素を,まず業務内容に応じて階層的に分類し,さらに分類間および分類内で優先順位をつけたものである。
     このモデルがわが国の大学図書館の参考業務の実態とどの程度対応しているかを確認するために,既に実施した実態調査のデータを利用して統計的な検証を行なった。検証の結果,このモデルが基本的には実態を反映していることが明らかとなった。
研究ノート
  • 高鷲 忠美, 岩下 康夫
    原稿種別: 論文
    1991 年 37 巻 2 号 p. 78-87
    発行日: 1991年
    公開日: 2021/11/10
    ジャーナル フリー
     NPACとは, 1965年に成立した高等教育法の第 2章 C項に由来するもので, LCが世界中の学術出版物を可能な限り収集し,その書誌情報を印刷カード等の手段を通じてできるだけ早く頒布する計画を指す。
     本稿は, NPACのあらゆる側面について触れているが,同時に NPACに関する自己完結的な手引となることも意図している。稿中では, NPACの誕生から展開,そして終焉にいたる過程を,豊富な文献に基づきながら詳述し,とりわけ, NPAC成立の背景, NPACの実態に多くの言及をしている。
     NPACの肯定的側面(例えば, ISBDを生み出した, UBCの先駆をなした等)について触れた文献は今まで数多く見られるが,本稿では,これに加えて, NPACに対する否定的見解についてもできるだけ多く紹介を試みた。
     最後に,従来の日本語文献では触れられることのなかった以下の点についても,事実を明らかにした。
    1. 分担目録作業のテクニックが John W.Croninの発案によること。
    2. NPACが 1982年をもって終了したこと。
  • 藤田 健一
    原稿種別: 論文
    1991 年 37 巻 2 号 p. 88-97
    発行日: 1991年
    公開日: 2021/11/10
    ジャーナル フリー
    Facing a radical change of the industrial structure (containing high informatisation), our society is often said to enter on a new phase—life-long learning society. As for public libraries, how do they cope with these circumstances ?—their installation rate, functions, staffs and so on.
    In order to deal with this problem, we resort to a revaluation of public composite facilities, revealing on the one hand their histricity and status quo, criticizing on the other a preceding research undertaken by Nihon Toshokan Kyokai in 1981, and then we will offer some proposals on them and their staffs.
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