図書館学会年報
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38 巻, 2 号
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論文
  • 鈴木 志元
    原稿種別: 論文
    1992 年 38 巻 2 号 p. 51-68
    発行日: 1992年
    公開日: 2021/11/10
    ジャーナル フリー
     図書館が小学生の日常活動においてどの様な位置をしめ,どういった要因が図書館利用に影響を与えているのだろうか。これらの問題を明らかにするため,小学生の日常活動の中で大きな重みを持つと思われるもの32項目を選び出して質問紙を作成した。調査の対象となったのは 2つの小学校の 4年生以上の全員である。用いた統計分析手法は主として因子分析である。これによって図書館利用がどのように位置づけられるのかを明らかにすることができる。
     全体的にみれば,彼らの日常活動は『読書』に関係する因子と『娯楽』に関係する因子とからなっている。この小学生像はごく常識的なものであるかもしれない。『読書』因子を更に詳しく見ていくと,科学や社会に関する読書(これを本稿ではノンフィクションという)と図書館利用との関係が図書館利用の層によって異なっていることがわかった。
  • 一記述目録法の相対的位置づけを求めて一
    谷口 祥一
    原稿種別: 論文
    1992 年 38 巻 2 号 p. 69-86
    発行日: 1992年
    公開日: 2021/11/10
    ジャーナル フリー
     記述目録法と抄録・索引サービスにおける書誌記述法との比較を行い,両書誌記述法の共通点および相違点を明確に示すことを試みた。入手できた書誌記述規則類および交換フォーマットのみを素材にして比較を実施し,比較結果を以下の 2つに分けて整理した。
    1) 記述項目の相違
    2) 各項目内の記述方法の相違
    その結果,両書誌記述法における記述項目は相当程度一致していることが確認できた。また,「転記の原則」を両者とも基本に据えている点において違いはないが,抄録・索引サービスでは必要に応じて修正,翻訳等を加えることを許容しているものが多い点,併せて確認できた。その他大小さまざまな点において相違が残されているが,両者は大局的に見て,かなり近い性格を有しているものと考えられるとの結論を得た。
研究ノート
サマリー
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