図書館学会年報
Online ISSN : 2432-6763
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41 巻, 3-4 号
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論文
  • 図書館とラジオ・メディア
    1920年代～40年代アメリカ公共図書館のラジオ放送活動
    吉田 右子
    原稿種別: 論文
    1995 年 41 巻 3-4 号 p. 97-110
    発行日: 1995年
    公開日: 2021/11/10
    DOIhttps://doi.org/10.20651/ajsls.41.3-4_97
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    　図書館におけるマスメディアの活用を図書館サービスの局面から考察するために， 1920年代から40年代にかけてアメリカ公共図書館でおこなわれたラジオを利用した図書館サービス (Library Radio Broadcasting)を総合的に分析した。図書館ラジオ放送の実践例を提示しながらこの運動を支えるための図書館内部の体制作りや，ニューメディアとしてのラジオをめぐって図書館界に生じた様々な議論を概括し，当時の図書館とマスメディアの関わりについて考察を行った。多くの図書館ラジオ放送の事例は，図書館においてラジオが主に PR活動を目的として利用されていたことを示している。また図書館ラジオ放送ムーブメントにおいて，ラジオ・レファレンスなど実験的な試行が展開されていたことも明らかになった。
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  • 目録規則分析システムの試作
    一個別規定間の関係分析機能の拡張─
    谷口 祥一
    原稿種別: 論文
    1995 年 41 巻 3-4 号 p. 111-129
    発行日: 1995年
    公開日: 2021/11/10
    DOIhttps://doi.org/10.20651/ajsls.41.3-4_111
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    　目録規則に含まれる暖昧さ・複雑さの検出，あるいは規則理解の支援を意図して，既存の目録規則を分析するシステムの試作を行っている。システムは既定の入力形に変換されたルール(目録規則を構成する個々の規定)を読み込み，その内部構造を分析し，加えて，他のルールとの関係を分析する機能を備えてある。本稿では，特にこのルール間の関係分析機能に焦点を当て，その基本機能および新規の拡張機能であるルール集合の無矛盾性および完全性の検証機能について，その処理内容を例を交えて報告した。無矛盾性の検証機能とは，ルール間の冗長・包摂・衝突等の諸関係の検出処理を指し，他方，完全性の検証機能は欠落ルールの検出処理を意味する。併せて，採用したアプローチの有効性，および問題点・課題等の検討を行った。
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  • ILLネットワーク・モデルに基づくサービスの集中と分散の限界
    石井 啓豊
    原稿種別: 論文
    1995 年 41 巻 3-4 号 p. 130-144
    発行日: 1995年
    公開日: 2021/11/10
    DOIhttps://doi.org/10.20651/ajsls.41.3-4_130
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    　図書館間相互貸借のための図書館ネットワークの有効性やサービスの集中・分散を分析する枠組みとして，依頼館で発生した利用要求が受付館のサービスに変換されるプロセスの数理モデル(ILLネットワーク・モデル)を作成した。モデルは，個々の資料に対する利用要求が，その資料を所蔵する受付館に割当てられることに基づいている。このモデルを基礎として，受付館のサービス容量(サービス可能な最大量)の制約下で，ネットワークにおけるサービス集中度が一般にどの範囲に存在しうるかを記述した。さらに，サービス集中度の上限をネットワーク中の最大のサービス容量を用いて，また下限をサービス容量の集中度と受付館数を用いて示した。
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研究ノート
  • 中規模大学図書館における利用者教育の実態─平成 6年度調査
    村上 泰子, 大城 善盛, 生嶋 圭子
    原稿種別: 論文
    1995 年 41 巻 3-4 号 p. 145-156
    発行日: 1995年
    公開日: 2021/11/10
    DOIhttps://doi.org/10.20651/ajsls.41.3-4_145
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    　中規模大学の中央図書館で実施されるグループ(学生)を対象とした利用者教育の実態調査報告である。昨年度大規模大学を対象として実施した調査の続きにあたる。調査は昨年同様アンケート法を採用し，オリエンテーションとそれ以外の利用指導に二分し，それらの指導内容，方法，規模，PRの方法等について尋ねた。調査項目は昨年度のものにいくぶん修正を加えた。結果は162館中72館が図書館独自のオリエンテーションを実施し，104館がオリエンテーション以外の利用指導を行っていた。実施率では大規模大学の結果に及ばなかったが，実施内容からは予想以上に積極的な取り組みがうかがわれた。特に私立大学の結果がよかった。
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