農林業問題研究
Online ISSN : 2185-9973
Print ISSN : 0388-8525
ISSN-L : 0388-8525
4 巻, 4 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 水田裏作小作の研究
    上村 恵一
    1968 年 4 巻 4 号 p. 145-154
    発行日: 1968/12/25
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 頼 平, 稲本 志良
    1968 年 4 巻 4 号 p. 155-163
    発行日: 1968/12/25
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 米山 俊直
    1968 年 4 巻 4 号 p. 164-171
    発行日: 1968/12/25
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 新庄 新之助
    1968 年 4 巻 4 号 p. 172-181
    発行日: 1968/12/25
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    (1) 知多酪農の歴史をみると, その客体的条件は時代とともに変遷し, それに作用した主体的担い手は常に自らの中から現われ, 畜産行政や乳業資本は脇役的存在であった. その系譜は次のごときものである.
    始祖的専業搾乳業者-Breeder型専業搾乳業者
    -商業型専業搾乳業者・水稲複合型農家・乳牛・みかん-新生酪農者・水稲複合型農家
    その系譜は血統的に受けつがれ, 経営主体の企業的能力や多頭飼育技術は歴史的に蓄積形成されてきた.
    (2) 昭和36年以降における多頭化の伸長は, 経済の高度成長の波にのって比較的容易に達成されたが, 今後経済が安定化すると酪農経営に困難な条件が生ずる. すなわち従来は牛乳消費が毎年10%ずつのびてそれが乳価に反映したが, 今後は牛乳消費伸長率の幅の縮少とともに乳価伸長の頭打ちが予想される. 一方乳牛飼養に使用する粕類は需要の増加とともに価格が上昇している.
    今までは, 20頭までの規模拡大は組織にのって容易に達成されたが, 今後は経営能力の差によって規模格差が生じるであろう.
    (3) 20頭までは家族労働のみで管理できるので, とくに経営管理能力を重要視するまでのことはなかったが, それ以上の多頭化の場合には雇用労働が必要となり経営管理能力が重要になってくる. 雇用労働単位当り担当できる乳牛頭数は雇用労働の質と意欲, 畜舎の資本装備程度, さらに乳牛の質によって異なるであろうが, 10頭をもって収支の限界点と概算することができる. すなわち,
    年間雇用費50万円+設備資本利子30万円 (1頭当り30万円×10頭×0.1)=80万円
    乳牛1頭当り所得8万円×10頭=80万円
    したがって雇用労働単位当り10頭以上何頭飼育することが適正であるかを決めるかが, 経営者によって判断されねばならない. この点が多頭酪農経営を企業的経営として従来の自立経営の範ちゅうから分離して考察するようになる始点であると考える.
    (4) 都市化の中での多頭酪農経営のIimiting factorとして資金, 粗飼料, 労働が考えられる. 資金は過去の実績のように制度資金とそれに準ずる資金の利用, ならびに酪農者の信用の増大によって解決される.
    粗飼料獲得はますます困難になるが, 水田裏作利用を積極的に工夫すること, とくに水稲請負会社の冬期請負作物として飼料作物を組合せる形態を工夫する必要がある. さらに米穀事情の変化とともに水稲の代作として飼料作物の採用を研究することが必要である.
    粗飼料問題はこのように農業内部において解決の方法が工夫されうるが, 労働の問題は他産業との関連によって変化する不安定条件であり最大の隙路である.
    現時点においては研修生制度に依存し, 経営者はその効率的使用管理について工夫しているが, 研修生という特殊労働の利用の段階から, 一般労働を経営に長期的に定着従事させる方法を研究する段階に至らねばならない. すなわち一般中小企業の場合のごとく経営に参加する名誉と地位を与えて, 経営成果の増収益の配当を受けうるような方式の採用である.
    企業的経営と称される多頭酪農経営の今後における最大の問題点は労働雇用であり, その管理運営の能力が経営の成果を支配することになるであろう.
  • 飯島 茂
    1968 年 4 巻 4 号 p. 182-185
    発行日: 1968/12/25
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 里上 譲衛
    1968 年 4 巻 4 号 p. 186-188
    発行日: 1968/12/25
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
feedback
Top