教育メディア研究
Online ISSN : 2424-2527
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30 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 2023 年30 巻1 号 p. App1-
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/12
    ジャーナル フリー
  • 後藤 壮史, 小柳 和喜雄
    2023 年30 巻1 号 p. 1-17
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/12
    ジャーナル フリー
    本研究では,「子ども主体」,「ICT活用」に関心を向け,それに取り組み続けてきた教師(熟達教師)がどのような信念形成を辿ってきたのか,ある熟達教師Aを対象にインタビューを試み,その事例からわかる特徴を分析した。結果,①教職経験全体を通して,いずれの局面においても「学校研究」を契機として,信念形成をしていること,②子ども主体に関わる信念形成について,経験を重ねる度に,段階的に子ども自身へ能力形成の主導権を移行しようとしてきたこと,③「ICT活用を目的とする信念」から「ICT活用を子ども主体の手段として生かす信念」へと変容し,授業イノベーションがスムーズに起こることが示唆された。
  • 村上 唯斗, 水谷 年孝, 登本 洋子, 高橋 純
    2023 年30 巻1 号 p. 19-36
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/12
    ジャーナル フリー
    GIGAスクール構想によって,学校に1クラス分程度のPC環境から全ての児童に1台のPC環境へと変化した。本研究では,こうした新しい環境を日常的に活用している児童の意識を明らかにすることを目的とした。結果,1)PC導入前と比較して,授業や学校が楽しくなったことを特に大きな変化と感じていたこと,2)PC導入前と比較して,資料を読みとる,文章を書く,友達と話す等の学習場面の時間が増加したと感じていたこと,3)家庭では,特に授業や学校に関する連絡を行うためにPCを活用していること,4)PCの操作や情報モラルが意図的に指導され,児童は自信をもっていたこと,5)「学習のために活用する」というPC活用の大綱的なルールは,児童に肯定的に評価されていたこと等が示唆された。新しいPC環境を有効に活用するために,例えばクラウド上のコミュニケーションを認めた上で適切な指導を行うなど,新しい環境に適した施策が求められる。また,授業や学習場面だけにとどまらない,学校生活全体の基盤としてのPC活用に関する研究が求められる。
  • ロボットと人を登場人物とした劇を作る授業を通して
    梅田 恭子, 山内 魁人, 齋藤 ひとみ
    2023 年30 巻1 号 p. 37-54
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/12
    ジャーナル フリー
    本研究では,ソーシャルロボットと人を登場人物とした劇をつくる授業が小学校プログラミングで育成する資質・能力を基にした学習目標の達成につながるのか,また,ロボットが教室にいない場合や,コンピュータ上のバーチャルロボットを操作する場合について,ソーシャルロボットが教室にいる場合と同様な学習効果が得られるかについて検討する。実践は小学5年生98名を対象に行い,教室全体でプログラミングの動きを確認する際に,画面上のバーチャルロボットで動作を見るバーチャル群,遠隔にあるロボットで動作を見る遠隔群,教室で1台のロボットで動作を見るロボット群に分けて実施した。実践の結果,本実践で設定した学習目標を一定程度達成することができた。また,群間の違いを分析した結果,ロボットやプログラミングに対する意識調査の一部において,ロボット群は他の群より向上が見られた。作品の分析では,ロボット群は,創造性は高いが授業の目的とは異なる作品を作る傾向にあった。
  • 手塚 和佳奈, 佐藤 和紀, 堀田 龍也
    2023 年30 巻1 号 p. 55-69
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/12
    ジャーナル フリー
    本研究は,児童がメディアに普遍な特性を学ぶことが,ウェブ情報に対する批判的思考(技能)や批判的思考(態度)にどのように影響するのか,授業実践を通して検討することを目的に,児童を対象とした質問紙調査(調査1)と,教師を対象としたインタビュー調査(調査2)を実施した。その結果,児童が「メディアというものは単に現実を伝達したり反映したりしているのではない」というメディアに普遍な特性を学ぶことで,①「書き手」としての発信者を確認する批判的思考(技能)の活用に関する意識の向上や,②情報そのものよりも情報の送り手や受け手について捉えようとする批判的思考(態度)を育むことにつながる可能性が示唆された。
  • 山本 朋弘
    2023 年30 巻1 号 p. 70-71
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/12
    ジャーナル フリー
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