地理空間
Online ISSN : 2433-4715
Print ISSN : 1882-9872
2 巻 , 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • Nobuyuki IWAMA
    2009 年 2 巻 1 号 p. 1-16
    発行日: 2009年
    公開日: 2018/04/12
    ジャーナル オープンアクセス
    In this study, the author discussed the history of Japanese department stores by considering the changes in cultural facilities and store locations. This study was an attempt to study the economic aspect as a cultural formation. Early department stores were located in CBDs, focusing primarily on the merchandising of high-quality shopping goods. In addition to their function as centers of commerce, department stores were also utilized as culture centers. Department stores have changed significantly with the passage of time. During the high growth and the Bubble Economy eras, department stores diversified their merchandising and expanded their store networks widely. Cultural facilities were also expanded to the suburbs. On the other hand, the span from the end of the 1990s to the present was a time of extensive restructuring of department store chains. Large numbers of unprofitable sub-urban stores were closed, with a few even going bankrupt in CBDs. Cultural facilities, however, demonstrated the opposite change. Though numerous museums and theaters in CBDs were closed, suburban facilities like recreation and sports flourished. Culture based analysis and those of economics showed the different understandings to the department stores’ activities. With regards to store locations and merchandising, recently department stores seemed to be back to their original status of the early 1900s. On the other hand, with regards to cultural facilities, department stores tended to loose cultural characteristics rather return to their original modes. Retailing encompasses complex activities and has diverse aspects. To fully understand them, both economic and cultural viewpoints are necessary.
  • 青木 幸代
    2009 年 2 巻 1 号 p. 17-31
    発行日: 2009年
    公開日: 2018/04/12
    ジャーナル オープンアクセス
     静岡県伊豆市の旧天城湯ヶ島町と旧中伊豆町は市場出荷量日本一のワサビ産地である。本研究では,両町のワサビ栽培の発展過程をふまえ,1960 年代後半以降における両町のワサビ栽培の差異を明らかにする。1960 年代前半まで両地域のワサビ栽培は類似していたが,1960 年代後半以降,栽培品種や出荷先などに大きな差異が生まれた。代表品種( マズマ) の退化により,新たな品種への転換を迫られた旧天城湯ヶ島町では,先駆的農家が実生系品種の改良,実生ワサビの出荷先を新たに開拓した。一方,旧中伊豆町では近年までマズマの伝統的な栽培を継続したが,1980 年代より退化が始まり,実生ワサビへの転換に直面している。両町の棚田状の畳石式ワサビ田景観は,文化庁による「文化的景観」の候補地となった。両町とも高級生食用ワサビの品質保持と栽培技術を維持し,文化的価値の高い畳石式ワサビ田景観を保全していくには,両町の農家間連携や行政支援が必要となるであろう。
  • 山下 清海
    2009 年 2 巻 1 号 p. 32-50
    発行日: 2009年
    公開日: 2018/04/12
    ジャーナル オープンアクセス
     本研究は,インドの華人社会の地域的特色について考察するとともに,コルカタのチャイナタウンの現状を記述・分析することを目的とした。インドの華人は,イギリス植民地時代の首都であったコルカタに集中してきた。広東省籍が最も多く,特に客家人が最大多数を占め,彼らの経済活動は皮革業と靴製造業に特化してきた。1962 年に発生した中印国境紛争に伴う両国の関係悪化により,海外へ「再移民」する華人が増加し,華人社会は衰退し,今日に至っている。インドにおいてチャイナタウンが唯一存在するコルカタには2つのチャイナタウンがある。ティレッタ・バザール地区は衰退しているが,中印国境紛争までは繁栄し,その名残として,会館,廟,華文学校などの華人の伝統的な施設が集中している。一方,タングラ地区は,近年の皮革業の衰退により,皮革工場から中国料理店への転換が著しく,今日では中国料理店集中地区となっている。
  • 淡野 寧彦, 小島 大輔, 花島 裕樹, 亀川 星二
    2009 年 2 巻 1 号 p. 51-62
    発行日: 2009年
    公開日: 2018/04/12
    ジャーナル オープンアクセス
     本稿は,2005年8月のつくばエクスプレス開通によって,その沿線地域がどのように変化を遂げているのかを,つくば市内の3 つの駅周辺部の土地利用変化に着目して検討した。つくば駅周辺部では,商業施設や事業所,高層マンションなどの建設が進み,住商業務の各施設が混在する性格がさらに強まった。さらに今後は,公務員宿舎の廃止が進む速度やその跡地がどのように活用されるかによって,景観や都市機能がさらに変化することが予想される。研究学園駅周辺部においても,大規模ショッピングセンターや高層マンションなどの建設が盛んであるが,宅地と商業用地が当初から計画的に区分けされた住商複合地域として開発が進んでいる。万博記念公園駅周辺部においては,駅近辺の街区が整備され,高層マンションを中心に開発が進んでいるものの,主だった商業施設は立地していない。そのため,現時点での万博記念公園駅周辺部の性格は,宅地開発に特化した地域と位置づけられる。
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